dai のコメント

芸人の母が生活保護を受けていた件をマスコミは「不正受給」と言いましたが、実際には違います。生活保護は「最低限の生活費ー収入」で受給額が決まるのですが、このうち収入をごまかして多く受給するのが「不正受給」です。尤も最初は芸人からの仕送りを隠してたという「不正受給」の疑いはありましたが、芸人は否定し、証拠もないわけです。
厳密に言えば「扶養義務不履行」といったところでしょう。けど、これは義務とは言え、強制力はなく、責任と言えば道義的なものしかないのです。
しかし、マスコミは「不正受給」という言葉を訂正することなく、芸人へのバッシングの中、うやむやにしてしまいました。
また、それを受けた政府の対応…。当初、僕は扶養義務調査が厳しくなるのかな?それは何か嫌だな…などと思っていたら、出たのが保護費10%カット…。正直、「はぁ~?」って感じ。一部受給者のしかも扶養義務の問題なのに、受給者全員に連帯責任のようにこのような決定が行われたことに今でも納得いきません!
結局、制度や運用の話などどうでもよくて、ただただバッシングできればそれでよかったみたいですね。
あと、先週のもくれんさんの記事への感想ですが、絶対的貧困が悲惨なのは少しだけなら想像力が働きます。よしりん先生も戦争論3でアフリカの子供が餓死する様をリアルに克明に描いてましたし、梁石日氏の小説「闇の子供たち」では貧困のために売られた子供たちがどんな酷い目に逢っているか描き出してました。でもそれでも、僕が日本の貧困家庭に生まれて、大学進学できず、派遣のまま結婚出来ずにいたら、世の中を恨んでいたでしょうね。
将来に何の希望も抱けず、明日の生活すらままならない、こういうのを「飼い殺し」と言います。今の貧困を一言で言い表すならそれでしょう。

No.107 95ヶ月前

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