こいら のコメント

選挙の啓発活動にラップが使われたということですが、今や若者の間ではロックもヒップホップも反体制のための道具ではないのです。
私は20代の若手バンドとも交流があるのですが、例えば彼らはあからさまに体制に反抗するような歌は歌わないし、それ以上に政治的なイシューを表現に織り込むことさえしません。そんな歌を歌っても若い世代の支持を得られないからです。
政治的なイシューで大人と対立することは、彼ら若者の食い扶持を奪うというか、大人に従順になれないと日々の仕事にもありつけないのが現状なのです。
あからさまに大人に楯突くことが、若者にとってはかっこ悪いことになっています。そして彼らは空気を常に読んでいて、周りと歩調を常に合わせているのです。
確かに大人にとって、今の若者は礼儀正しくて従順でおとなしくて扱いやすいのかもしれません。そんな時代に反体制を売りにするロックやヒップホップは残念ながら受けないのです。
ただ、これはあくまでも私の個人的な意見ですが、AKBグループの一連の歌詞は、昔の不良少年が愛聴していたロックのそれを想起させてくれます。秋元康がそれを音楽マーケットに乗せることができたのは大きな功績だと思います。そしてよしりん先生の心琴にそのメッセージが触れるのはかつての不良の音楽を体現してるのがAKBだという証拠なのかもしれませんが…

No.76 102ヶ月前

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