こいら のコメント

Q&Aコーナーでの「日本では文学部哲学科は就活に不利になる」の私の質問とよしりん先生の話と繋がるかもしれませんが、よしりん先生の回答を見てふとよしりん先生の漫画「◯謀天罰研究会」のワンシーンが浮かんだのです。
私はバブル末期に実際に大学生だったのですが、その頃に流行った文化は沈思黙考して実存と向き合うものではなく、良くも悪くも軽佻浮薄でインスタントで思考力をあまり必要としない分かりやすいものでした。哲学的に一人で思索してる若者とかいると「根暗」というレッテルが貼られた時代です。
「天罰研」で主人公の唐辛子明太が天罰を下していたのは、まさにその時代の軽佻浮薄で思索をせず、唯物的で即自的でエゴイスト状況に流されて自我がなくなっていた若者だったように思えます。
私はバブル世代の3〜4歳下くらいですが、あの頃学生だった世代が社会に出て会社の管理職になって就活で学生を面接する立場になって、親会社の上司の意向に流されて自分より哲学的思索に優れた若者を採用したがらないのも分かる気がするのです。それは今に始まったことでもないのかもしれませんが、そういう状況に流されやすい大人がこの社会を動かしているという事実と、今の安倍政権の支持率が高いという事実は無関係じゃない、と思います。
新聞などのマスコミは今回の消費税増税延期を批判してます。それは軽減税率が流れたからだと指摘する識者もいますが、大衆が消費税率増税延期を支持してる事実を鑑みるに、今回に限っては新聞の方が大衆よりもまともなのかな、とも思えてしなうのです。
唐辛子明太が仮に今の時代にいたら、大衆に対して天罰を下すのかもしれません。

No.25 102ヶ月前

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