dai のコメント

「民主主義という名の病い」を読了しました。相変わらず面白いですね!まず、目を引くは、表紙のフランス料理。何でこの写真を採用したか?読んで理由が分かりました。フランス料理は最も民主的でない料理!よしりん先生、洒落とんしゃ~ね~♪そのフランスで民主主義が確立されたのは皮肉に感じます。
けど、ずっと大衆と闘ってきたよしりん先生だけに、民衆の愚かしさ、野蛮さをこれでもかと暴きだしますよね。ルイ16世には同情しましたよ。結局、大衆ってのは、短絡的で先のことなんか全く考えない。嫉妬と破壊衝動だけ。だから、フランス革命はナポレオンが登場するまでギロチン処刑が終わらなかったし、「アラブの春」も終われば、「冬」に逆戻り…。
その上でよしりん先生は民主主義の成功には「共同体意識」「ナショナリズム」が必要だと言います。アテナイはそれをベースに私的領域を奴隷に任せ、自分たちは公的分野に感心を持ち、いざとなれば、戦士として戦う…。この民主主義体制は今のどの民主主義国家よりも強固だと思います。一人一人が命をかけることができるほどの胆力があれば、どんな状況においても慌てることなく判断をくだすことができたはずなんです。しかし、実際にはアテナイの民主制も失敗。彼らの民度はかなり高いはずなのですが、それでも本当の意味で胆力のある人は少なかったのでしょうね。多分、民主主義は平和なときはともかく、危機的状況に弱いのでしょう。そこで僕はフランス料理を思い浮かべるのです。
フランス料理…、フランス人の誇りと美意識が結集したような料理。それだけに、人を選ぶのでしょう。それに負けない美意識を持つ人を!そして、そのようにしてフランス料理は美味しく、美しくなっていくのでしょう。
けど、政治も同じでは?為政者が正しい判断をするために日々研鑽し、政治を知る人が彼らを選ぶ。そう考えると、よしりん先生の「寡頭制がいい」という主張が腑に落ちますね。
最後に、みなぼんさんの顔が今まであり得ないほど崩されましたね。本来、ポカQさんの役割なのがお鉢が回ってきた格好ですが、笑わせていただきました♪

No.109 103ヶ月前

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