【第16回】山下大輝&駱駝スペシャルインタビューvol. 1
声優の山下大輝さんとライトノベル作家の駱駝さん。異色のコンビがお送りするトークバラエティ「山下駱駝」、第16回が4月19日に配信されました。
第17回「山下駱駝」、First Seasonの最終回はいかがでしたでしょうか?
「がんばらない」「期待しない」「やる気がないかもしれない」フラットな山下さんと駱駝さんという、レアなお姿、貴重なトークを楽しめたのではないかと思います。
なお4月19日に配信したアーカイブは【こちら】からご覧いただけます!
ここでは番組終了直後のお二人にインタビューを実施。山下さんの新曲「キャンドル」についても質問がたくさん届いていますので、お答えいただいてます!
(取材・文:かーずSP)
■駱駝「『キャンドル』は素の山下大輝の表情が見える」
───2ヶ月ぶりの配信、久々ですね。
山下「久々って言われてみて、あ、そうだったなって気づいたくらいです(笑) ずっと忙殺されていて、あっという間にも感じています」
駱駝「俺もとにかく忙しくて、気づいたら収録が2ヶ月間なかった(笑)
でもいつも通り山下と話せましたよ、『UNDERTAL(アンダーテイル)』のこと、もうちょっと説明しときゃよかったかなー」
山下「でもまだプレイしていない人に、あまり説明できない作品だよね」
駱駝「そうそう、どこまで内容を話していいか、難しい作品だから」
山下「なので、曲がいいよ!キャラがいいよ!ってところまでで止めておきました」
駱駝「ただ、その掴みだけだと弱そうに聞こえるのも事実で……他人に作品を説明するのは難しい。
多少ネタバレしないと興味を持ってもらえないんですけど、どのレベルまでネタバレするかは難儀だった」
山下「だから既にプレイしてる人と同じ空間を共有した方が、早いっちゃ早いんですよね」
───山下さんの新曲『キャンドル』についての質問がたくさん寄せられてます。あみさんから
「山下さんは最近、新しく曲を出されましたが、駱駝さんはお聴きになられましたでしょうか!
是非お聴きになられたのであれば感想の方をお聞きしたいなと思い、お便りの方送らせていただきました!」
駱駝「個人的には前回の曲よりも、今回の『キャンドル』の方が好き。雑な感想だけど山下っぽかった(笑)
1曲目がかっこよく、バッチリ決めてる曲だから、ファンとしてはそっちの方が嬉しいと思います。だけど俺は山下とプライベートで一緒に過ごしていて、山下のかっこいい一面とは縁がないから」
山下「あはは!」
駱駝「今回の『キャンドル』は、山下が描きたい世界観で作られたんだろうなって。素の山下大輝の表情が見える、そうした印象を受けました」
───ごはんはおかずさんから
「山下さん!先月は新曲「キャンドル」のリリース、誠におめでとうございます!
ポップな曲調だったので、初めは明るい曲と思い込んでいましたが、聴いてみると少し重めのフレーズも多く…! 考えさせられる曲だなぁと思いました。
もしよろしければ、裏話など聴かせていただけたら嬉しいです!」
山下「1曲目を出す時にはコロナという情勢を鑑みて、みんなへの応援になる曲を5曲、それぞれ前向きな曲をつくりました。
次の曲を出す頃には情勢も変わってるだろうなって予想していたんですけど、相変わらず状況は特に変わっていませんでした。なので、また違うアプローチでエールソングをやれないかってことで『キャンドル』が生まれました」
───『キャンドル』の楽曲はくじらさんご提供ですね。
山下「くじらさんの作品からは、世ちがらい世の中で、息苦しさを抱いている若者の気持ちを綴っている印象を強く受けて、『めちゃくちゃいいな!』って。『世の中には色々あるけれど、もがいていくしかない』ってメッセージ性に共感してお願いしました」
■「君は何を感じ取った?何を受け取った?」受け手の解釈にゆだねる『キャンドル』
───今回のMVはアニメーションなんですね。
山下「はい、前々からアニメーションMVをやりたかったんですよ。もうこれ、ずっと言い続けていたので、ようやく希望が叶いました(笑)。
それで今回の曲調に合う、説明しすぎないアニメーションを作れる方ということでネットでたくさん探して、大鳥さんに作っていただきました」
───大鳥さんの作品に魅力を感じたんですね。
山下「大鳥さんの作風は、表情の作り方がまず素敵だなって思ったんです。笑顔とか怒ってるとか悲しいって表情を決めつけない。見ている側に委ねるタッチです。
『キャンドル』も聴く人に考えて欲しい、見てくれた人なりに解釈してほしい。そういう曲だからこそ、大鳥さんにMVを手がけてほしかったんです」
───ももちゃんさんから、
「繰り返し聴いて自分なりに歌詞の意味を考察してみたりするのですが、たまに他の方が考察されたのを読んでみて、十人十色百人百様の考えがあって素敵だなぁと。
自分だけじゃ気付けなかった新たなキャンドルを発見できるのが、まるで宝探しをしているかのような気持ちになれてとっても好き」という感想が届いてます。
山下「そう、考えてほしいんですよ。結論を1つに絞らない、説明しすぎない曲。説明しすぎないアニメーションっていうのにしたくて、『君はどう思った? どう感じた? どう受け取った?』って聞いてみたい。
いろんな解釈ができるように、試行錯誤して、話し合いに話し合いを重ねて、作らせてもらいました」
駱駝「答えの種類を、いくつかを思い浮かべられるようにしてるよね」
山下「そう。受け取る人にとっては、沈んだところからもう一回立ち直る、ストレートな物語にも見えますし」
───同じくももちゃんさんから、
「作家さんである駱駝さんなりのキャンドルの考察を聞いてみたいです」とのことですが。
駱駝「沈んだところからもう一回立ち上がる……」
一同笑い
■語彙力の増やし方は落語の写経が効果的
───ひわたこさんから
「突然ですが!お2人は語彙力をどうやって増やしていますか?
私は今就活中なのですが、中々自分を表現したくても文章を上手くまとめられません。
面接は高校受験以来で、既に緊張しております。
相手に伝わりやすくするためには、語彙力が必要不可欠だと思っています。
語彙力を蓄える方法を是非、教えて欲しいです。
また、重大場面などで実際におこなっていた緊張しない方法を教え頂けたら幸いです」
山下「語彙力に関しては、もう駱駝さんが専門でしょう」
駱駝「履歴書に書いたりするための語彙力は、たぶん作家にとって必要な語彙力とは違うジャンルだから、なんとも言えないんですけど……漫才とかを文字に書き起こすのは、一つの方法ではあります」
───漫才ですか?
駱駝「語彙力って、難しい言葉をたくさん使えるってことじゃないんですよ。
みんなに伝わる言葉を、たくさん使えるのが語彙力だと私は思ってます。小難しいワードをたくさん覚えても、語彙力とは言わないんじゃないかな。
───なるほど、頭がいいんじゃなくて、頭がいい風に見えるだけだという。
駱駝「漫才って大勢に聞かせるものだから、簡単な言葉で大勢に正しく伝わるように、言葉が使われるんですよね。
しかも、お客さんが聞き取りやすいようにコンパクトにまとめてるんですよ。だから、相手に伝わる表現や言葉の使い方、その勉強になるんです」
───それは良い方法ですね。
山下「語彙力については、僕は学んでいる最中です。簡潔にまとめるよりも、気持ちとか熱意が先に出てきてしまって、結局何が言いたかったの?ってなりがちなんですよ。
なんだかんだで熱意だけが伝わって、やる気はありますね、ってことしか相手に伝わらない(笑)」
───語彙力と熱意の両方が備わっているのが理想ですよね。
山下「両方噛み合うと、すごいいい感じになるんですけどね」
■緊張をなくそうとするんじゃなく、真剣に向き合っている自分を認めてあげる
───あと緊張しない方法については……?
駱駝「俺は緊張しない性格だから(笑)、今度は山下向けの質問」
山下「僕もイベント前は、いつも緊張しますよ。自分の出番がくる直前に、幕の横で待機してる時が一番緊張します。だけど壇上に出てしまえば、朗読だったらそのキャラに没頭できます。
出るまでは素の自分なので、これから始まるなーってドキドキする瞬間が緊張のピークですね」
───そうした時の対処法はありますか? 手のひらに「人」って書いて飲み込む、みたいに具体的な儀式とか。
山下「儀式はないです。たぶん今後も克服できないと思うんですよ。その人の性質なので、緊張しちゃう人は緊張しちゃいますから。
僕も緊張しやすいんで気持ちはわかります。でも意識すると余計に悪循環だと思うので、緊張する自分すら受け入れることが大事です」
───といいますと?
山下「緊張していることをポジティブに考えています。緊張してるってことは、それに真剣に取り組んでいる自分がいるって客観的に考えます。そう思えば、ちょっとは自分に自信が持てるのではないでしょうか。
緊張を取り除くよりも、『緊張してるってことは、自分はすげー真剣なんだな! このことに関して、これだけ自分は頑張ってんだな!』って。
───ポジティブマインドですね。
山下「そうした考えに切り替えるというか、自分に言い聞かせるっていうか。『緊張してるってことは、この先にすごい愛があるってことだ! これだけ頑張りたいと思ってる自分がいるってことじゃん!』みたいにいつも考えてます(笑)」
■駱駝さんが2倍死んだ悲劇エピソードとは!?
──ちえみさんから
「お二人とも、ツッコみあったり、ふざけあったりしていると思いますが、仕事でも、プライベートでも、本気で怒ったこと、最近ありますか?」
山下「『エルデンリング』ですかね。もーホントに勝てないから!(笑)」
駱駝「最近怒ったこと……俺は『雀魂 -じゃんたま-』(ネットで遊べる麻雀)の東一局で、国士無双の十三面待ちに振り込んで飛んだ」
山下「説明してもらっていい?」
駱駝「麻雀って、役を作って点数を奪い合うゲームなわけだね。で、タンヤオとかピンフとか『役』というのを揃えるんだけど、聞いたことある?」
山下「『カイジ』と『アカギ』でね!」
駱駝「あんな感じ(笑)。それで国士無双っていう、一番高い役満に俺が振り込んじゃった。しかも東一局っていう、ゲーム開始と同時に。
通常の役満に振り込んだ時点で、持ち点が全部なくなって一撃で死ねるのに、十三面待ちっていう特殊な状況があって、さらに2倍の6万4000点を取られて、2倍死ぬのよ(笑)」
山下「それで持ち点がマイナスになったら終わり?」
駱駝「『雀魂 -じゃんたま-』はマイナスになったら終わりだね」
山下「なるほど、点数を奪い合って、どれだけ自分の持ち点を増やしていくのかってゲームなのね」
───ファービーさんから、反対の質問が届いてます
「私は接客業をしているのですが、先日仕事ですごく嬉しいお褒めの言葉をもらいました。
大人になってから、褒められることってなんだかあまり無いなぁ…と、ふいにもらった嬉しさのあまり、一人でこっそり泣きました。笑
皆さんは最近褒められて嬉しかったことってありますか?」
山下「曲を褒められたり、出演している作品が『面白いね』って言われるのは嬉しいっすね」
駱駝「俺は『シャインポスト』の2巻の評判が良くて、よかったよかった!」
後半へ続きます!
(取材・文:かーずSP)
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