山田玲司のヤングサンデー

山田玲司のヤングサンデー【第238号】ルパンは何に勝ったのか?

2019/05/13 07:00 投稿

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山田玲司のヤングサンデー 第238号 2019/5/13

ルパンは何に勝ったのか?

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「この3人は友達いないんすよ」

番組中におっくんが言った。


この3人とは、今回の「白亜プロジェクト」3人の事で、カッキーこと柿内芳文(編集者)と愛☆まどんな(アーティスト)と、僕の3人だ。

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番組中は「おいおい、それはねえだろ」みたいに言ってたけど、この指摘。

案外間違ってない気もする。


もちろん僕らには「友達」と呼べる人がいるし、お金とは無関係に色々助け合う事ができる人もいる。

僕に関して言えば、そもそも「友達」の定義にこだわる時代も終わってる。

「あいつは友達」「あいつは知り合い」とかにこだわる人もいるけど、頼ってくれたり、個人的な話をした相手はもう「友達」って思ってる。


なので、オフ会で会うゴルパンのみんなはもう「僕の友達」になってる。

ヤンサン美術部も音楽部もフェスチームもみんなそんな感じだ。


じゃあなんで「一人」なのか?


この話。

「つるむこと」との比較で考えてみると何かが見えてくる。


つるむってのは、学校のクラスの「仲良しチーム」とか「地元の仲間」とか、そういうやつだ。

いわゆる「うちら」「おれら」の集団で、ここに属してれば安全、という場所でもある。


ヤンキー高校にいた僕は、その集団に入らなかったものの、ボーイスカウトの仲間とはつるむこともあったので、その場にハマった時の心地良さはわかる。


少し前に流行った「君に届け」という漫画はそういう「理想的集団」に守られる話でもあった。

もちろん「ワンピース」などの「仲間最高系」のジャンルも同じ。


ところがこの「うちら」「おれら」集団は、集団のノリに合わない奴は排除するという「排他的集団」でもある。

不登校が多い原因のひとつは、この「仲間集団」が作る空気だと思う。


今になればそういう集団にはそれなりの大変さも良さもあるのはわかるけど、学校みたいに強制的に付き合わされる環境でこういう「仲間集団」が場を支配してるのはやっかいだ。



「ヤンキーの仲間集団」の空気は、数人のボスの「気分」で決まる。

知性のレベルもボス格が基準になるので、聞き慣れないワードや疑問なんかを話すと「こいつ何言ってんの、わけわかんね」となる。

これが「僕らは知的です」という「オタク集団」だと「俺の方が詳しい」というマウントの取り合いになる。


僕ら3人はそういう「仲間集団」からは距離を取ってきた。


カッキーは高校時代、学校で誰とも喋らなかった人だ。

愛☆まどんなさんも、フレンドリーでありつつ「一人」が好きな人で、単独行動が多い。

そして僕も基本的に単独行動派なのだ。



なので、基本的に「誰かに頼る」という事が頭にない。

これってまさに「非属の才能」チームだ。


そんなこんなで、個展開催前日に人手が足りなくなったりする。

3人とも自分で何とかできると思っているからだ。

 

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