何度か読み返すうちに引っかかりを覚えたので、重箱の隅をつつくコメントをさせていただきます。以下の指摘はわかりやすさを重視して意図的に飛ばしたのかな、とも思うのですが…。 「民主主義は多数派に流れやすい」との言い方は成立過程をすっ飛ばした言い回しに思えます。国家が強者に流れやすく弱者を抑圧しやすい、という大前提があり、民主国家では多数派=強者ということなのだと思います。 民衆各々の一票が一人の絶対権力者を選任するなら、「多数派に流れやすい」というのもより正しいと思います。が、民主主義は議会・代表議員という中間を担保しておくことで、「少数派でも国家への発言権を残す」制度とは言えないでしょうか。あとは選挙制度の問題になりそうです。 そもそも議会の誕生経緯が「社会的下層(弱者)の同意も国家のパワーとして吸い上げる」狙いがあったわけで、当時は圧倒的多数派でありながら弱者だった被支配者たちを活かす方向だったはずです。こと議会制民主主義は強者と弱者の調停的な役割を持っていると理解しています。 自分としては「多数決はクソ」と思っているのですが、「だから多数派が権力を持つ議会制もクソ」とは思えない。ですが案外こういう論理がたびたび耳に届くことがあり、反発しています。どうしても気になって、重箱の隅をつつきました。
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何度か読み返すうちに引っかかりを覚えたので、重箱の隅をつつくコメントをさせていただきます。以下の指摘はわかりやすさを重視して意図的に飛ばしたのかな、とも思うのですが…。
「民主主義は多数派に流れやすい」との言い方は成立過程をすっ飛ばした言い回しに思えます。国家が強者に流れやすく弱者を抑圧しやすい、という大前提があり、民主国家では多数派=強者ということなのだと思います。
民衆各々の一票が一人の絶対権力者を選任するなら、「多数派に流れやすい」というのもより正しいと思います。が、民主主義は議会・代表議員という中間を担保しておくことで、「少数派でも国家への発言権を残す」制度とは言えないでしょうか。あとは選挙制度の問題になりそうです。
そもそも議会の誕生経緯が「社会的下層(弱者)の同意も国家のパワーとして吸い上げる」狙いがあったわけで、当時は圧倒的多数派でありながら弱者だった被支配者たちを活かす方向だったはずです。こと議会制民主主義は強者と弱者の調停的な役割を持っていると理解しています。
自分としては「多数決はクソ」と思っているのですが、「だから多数派が権力を持つ議会制もクソ」とは思えない。ですが案外こういう論理がたびたび耳に届くことがあり、反発しています。どうしても気になって、重箱の隅をつつきました。