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                 ☆ メルマガPLANETS vol.22 ☆
      ~1秒後の未来にでも、皆で仕掛けたい気分だ~
           発行:PLANETS  2013.2.15 (毎週金曜日発行)
                  http://wakusei2nd.com

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こんにちは。PLANETS編集部・秘書A子です。
今週の金曜日も、「メルマガPLANETS」をお送り致します。

先週末は三連休でしたね~~~ということで、ご覧になりました!?なりました!?
DOCUMENTARY of TsunehiroUNOこと、ETV特集!

▽“ノンポリのオタク”が日本を変える時~怒れる批評家・宇野常寛~
http://www.nhk.or.jp/etv21c/file/2013/0210.html

見逃したという方も、ご安心下さいませ。
今週末、というか明日2/16(土)の深夜24:30から再放送もあります!

いわゆる「ドキュメンタリー」と聞いて想像するような番組とも違った、
ディレクターさんのチャレンジ精神に溢れた内容となっております。
未見の方は是非この機会にご覧下さい!

また、NHKオンデマンドでも視聴可能です。
https://www.nhk-ondemand.jp/goods/G2013045979SC000/?spg=P200800001600000

ちなみに、わたくし秘書A子も一瞬チラリと映り込んでおります。
「もう先週見たよ~」という方もA子を探せ!とゲーム的にお楽しみ頂ければ……

そんな感じで、
今号のコンテンツはこちら!↓

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├○    メルマガPLANETS  vol.22:2013.2.15       
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├○  01.【論点】宇野常寛  ★短期集中連載!!
├○  日本文化の論点
├○  第6回 「夜の東京」を夢想する
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├○  02.【人生相談】國分功一郎
├○  哲学の先生と人生の話をしよう
├○  第22回 「ぼくと家族が生き抜くためには何が必要でしょうか?」
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├○  03.【ルポタージュ】カリホリ
├○  テレビでは言えない話
├○  第22回 「三菱に対する告発は取材しないのか?」
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├○  04.【インタビュー】この人のこの話がききたい
├○  2月のこの人:與那覇潤さん
├○  第3回  成功した「ブロン」
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├○  05.【ルポタージュ】稲垣知郎+濱野智史
├○  ちろうのAKB体験記
├○  第7回  チームA3rd『誰かのために公演』始まる
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├○  06.【過去原稿】今週のお蔵出し
├○  2/15のお蔵出し:アニメ受容の変化
├○          (初出:『メディア芸術アーカイブス』,BNN新社,2012)
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├○  07.【クロスレビュー】今週の映画批評  PLANETS映画チーム
├○  2/15の映画:『ゼロ・ダーク・サーティ』
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├○  08.【読者投稿】今週の読者の声                          
├○                                            
├○  09.【告知】今週のスケジュール             
├○                                            
├○  10. 編集後記&次回予告                   
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※一部の連載記事については、
「メルマガPLANETS vol.21」からの続きとなっております。

▼「vol.21」へのリンクはこちらです。
http://ch.nicovideo.jp/wakusei2nd/blomaga/ar100305

未読の方は併せてお楽しみ下さい。

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┗■  01.【論点】日本文化の論点  ★短期集中連載!!
      宇野常寛
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情報化の進行は旧来の=20世紀的な文化論を過去のものにした――。
私たちは今、何を欲望し何に魅せられ、そして何を想像/創造しているのか。
現代日本の〈文化〉を考えることで、人間と情報、人間と記号、そして社会とのあたらしい関係を考える。
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▼本コンテンツは連載です。前回記事はこちら
http://ch.nicovideo.jp/wakusei2nd/blomaga/ar100305

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第6回  「夜の東京」を夢想する

 しかし、実際の東京はむしろ戦後的な鉄道依存の体質、旧国鉄にターミナル駅とそれに連動した百貨店を中心とした再開発(渋谷ヒカリエなど)に傾きつつあります。しかし「夜の世界」の思想、あたらしいホワイトカラー層の価値観をかたちにするためには、こうした「昼の東京」の再強化に抗うビジョンが必要だと僕は考えています。
 冒頭に述べた通り、東京という街は自動車の所有コストが異常に高い。自動車道路網の渋滞も多く、街の規模自体が大きすぎるため鉄道依存がかなり強い。この条件が東京を良くも悪くも縛っている。だとすると自動車で移動できる環境が何らかの形で整うと、東京のもうひとつのかたちが見えるのかもしれない――僕はそう考えています。
 一般的にモータリゼーションは都市を拡散させると考えられています。しかしこれは逆の発想もできるんじゃないか。東京のように肥大しきった街では、むしろ鉄道によって街が分断されている(地理が死んでいる)。そこで、車移動の利便性を上げることによって、逆に都市の拡散を防ぐ事ができるのではないか。
 地理と文化が切断され、都市から建築へ文化のインフラが移動した現代において、僕たちの都市生活は「××の街に行く」ではなく、「××という建物に行く」という感覚が支配的になります。このとき鉄道網を基準に考えるとどうしても「××の駅前=街に行く」という発想になるけれど、自動車のアクセスなら「大きな駐車場のある××という施設に行こう」という発想に切り替えることができるわけです。