朱佳(あけよし) のコメント

『シング・ストリート 未来へのうた』が映画館の女神で紹介されてから4ヶ月も経ってしまいました。

その頃、忙しくて映画館へ足を運ぶ時間が取れず、新作を少しタイミングをずらして上映してくれるキネマ旬報シアターってホントありがたい。

しかも今月は『シング・ストリート』と『デットプール』の組合せ!キネマ旬報シアターの担当者に密かな加藤るみファンがいるのではと勘ぐりたくなります(笑)

さて、『シング・ストリート 未来へのうた』は心の底から懐かしい感情に包まれ、音楽って本当に良いものだったと感じました。

何故過去形なのかといえば、70年代から80年代という時代はゲームもネットも携帯も無かった時代。
音楽シーンでは次々と新しい潮流が登場し、流行の変化を見逃すまいとFM雑誌で曲名をチェックしてはラジカセで自分好みのカセットテープを作っていました。今では考えられないけれど、あの頃のFM雑誌はどの番組で何の曲をかけるのか、克明に記載されていたのです。

特にブリティッシュロックシーンは、熱く時代を先取りしたニューウェーブの登場に心を熱くさせてくれました。

そんな音楽シーンの古き良き時代を思い出させてくれると同時に(いや、今だって素敵な曲はいくらでもあるじゃないか!)という気持ちにさせてくれました。

当時をオマージュしたシーンがふんだんに盛り込まれていましたが、私的に一番キタのは兄のブレンダン。家族の中で自分を沈めてきた過去があり弟に同じ思いをさせたくないんだろうという兄弟愛もホロッとさせますが、彼の風貌にグッときました。

当時、私が一番好きだったプログレッシブロックの雄「ピンクフライド」のギタリスト、デヴィッド・ギルモアそのままなのです!

観終えてからパンフレットを読んだら、まんまデヴィッド・ギルモアをイメージしたと書かれていて、帰りの電車の中で「わぁお!」と声をあげてしまいました。

いやぁ、音楽って、本当に良いですね!
自分の感性をインスパイアしてくれる音探しをまた始めてみようと思います。

No.6 99ヶ月前

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