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『ドラがたり――10年代ドラえもん論』
(稲田豊史)
第10回 鋭い社会批評、説教臭いエコロジー
【毎月第1水曜日配信】
☆ ほぼ日刊惑星開発委員会 ☆
2016.5.4 vol.581
本日は稲田豊史さんの連載『ドラがたり』をお届けします。初期の『ドラえもん』で既存の価値観へ疑問を投げかけるSFセンスを発揮していた藤子・F・不二雄ですが、80年代に入ると、当時流行のエコロジー思想へと急接近していきました。『ドラえもん』はいかにして環境保護の旗印となり、現在へと至ったのか、その変遷の歴史をたどります。
▼執筆者プロフィール
稲田豊史(いなだ・とよし)
PLANETSメルマガで連載中の『ドラがたり――10年代ドラえもん論』配信記事一覧はこちらのリンクから。
●落語とSFショートショート
幼い頃に読んだ『ドラえもん』を、ふと大人になってから読み返すと、そのモチーフやセリフにドキッとすることはないだろうか。それは『ドラえもん』という作品が単に「夢いっぱい」なだけでなく、普遍性の高いアイロニーや警句を多く含み、社会批評的な側面も有していたからだ。
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