今回も引き続き、番外編インタビューをお届け!黒夢の革新性とシーンへの影響度、そして同業者として友人として、西川チャンが抱く清春さんへの想いとは…!?
清春くんとはいろんな意味で似ている
――西川さんと清春さんの直接的な出会いは…
西川 共通の知り合いの方が「2人は絶対に気が合うから」って言って、一緒に食事する場を作ってくれたんですよ。それで普通に喋るようになって。そこからは…もう10年とか15年くらい経つんじゃないかな?
――どんな部分が合うんでしょうか?
西川 一言で言うのは難しいけど、いろんな意味で似てるっていうのはあるでしょうね。ただ、そんなに頻繁に会うわけでもなくて。お互いのLIVEを観に行ったり…たまに番組で共演したり…とかそのくらいなんだけど、たまに会うと普通に喋れるっていう…まぁ、それが良い関係なのかなって思う。
番組でも言っていましたけど、黒夢の凄かったところといえば、やっぱりその“形態”ですよね。バンドって、3人なら3人。4人だったら4人、5人なら5人。と、編成に合わせて正式メンバーがいるのが当然だったと思うんですよ。今ではいろいろな形態のバンドが存在していますけど、当時のロックシーンは特にそういう意識が強かったと思う。
――正式メンバーであるべきみたいな…
西川 むしろ、「全員が正式メンバーじゃないとバンドじゃない」、「バンドとして認めてもらえない」みたいな時代。そう言ってもいいんじゃないかな?
――それはロックバンドとしてはかなりのリスクですね…
西川 今でこそ違うけど、当時は…バンドはバンドで、ユニットはまた別のジャンルの人たち、みたいな空気があったからね。バンドと同じ土俵に上げてもらえないわけ。…でも、そういうのを黒夢は壊していったというか。結成時は4人で、まずドラマーが抜けて。インディーズで音源を出した後、再びドラマーが加入するけどメジャーに行くタイミングでまた抜けて…
――清春さん言うところの「さり気なく」(笑)
西川 そうしてしばらくして、今度はギターも抜ける。これはスゴイことですよ。ほぼメインで曲を書いていたギタリストが抜けるという…そして補充もしない(笑)
――そこからは清春さんと人時さんというボーカル+ベースの2人編成となったわけですが、黒夢の存在によって、日本のミュージックシーンでロックバンドの自由度が増したともいえる気がします。
西川 音楽性はもちろん、ファッション的な部分でも活動の幅が広がったからね。「脱ヴィジュアル系」とかは、もうほんとに些細なことで、かなり常識を覆してきたと思う。
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