自民党総裁選が行われた926日、元ジャーナリストの上杉隆の番組「自民党新総裁決定!ズバッ!と、勝手に身体検査」が、ニコニコで生放送されました。ブロマガ「上杉隆の東京脱力チャンネル」が主催する番組としては第2回目。前回に引き続き、キャスターに『AERA』記者の三橋麻子さん、ゲストに元朝日新聞政治部長・薬師寺克行さんと、政治ジャーナリストの藤本順一さんを迎えました。
自民党総裁選の結果を受けて、ゲストたちが自由に意見交換。薬師寺さんは安倍さんについて、「選挙中に、(安倍氏は)随分はっきり物を言ってますよね、例えば『靖国神社に在職中行かなかったのは、痛恨の極みだ』というような発言をしたり、『村山談話とか河野談話は、見直すべきだ』というようなことを発言したりしている。それから尖閣の問題では、自衛隊について色々言及してますけど、集団的自衛権の問題、海兵隊について発言など、前の時よりは、かなりストレートな表現じゃないかと思います。だから、これをもしそのまま実行すれば色々問題が起きるし、実行しなかったら、支援したタカ派の人達がまた反発する。股裂きは(前回の総裁就任時より)もっと深刻なんじゃないかという気がします」
と、前回の内閣ではバランス感覚のよかった安倍さんが今回はタカ派の支持層とどううまく付き合うかがカギになると語りました。上杉隆の東京脱力チャンネルでは、今後も定期的に生放送をしていく予定です。全文書き起こしは以下の通り。

上杉隆(以下、上杉):皆さんこんばんは。(ブロマガ関連の生放送としては)2回目となります、『自民党新総裁決定!ズバッ!と、勝手に身体検査』、今始まります。前回の東京脱力チャンネル、これは1ヶ月前に開始されて今回2回目なんですが、ちょうど自民党新総裁が決定したということで、この特集を今回はお届けしたいと思いますが、既にコメントで叩くんだろうときてますが、そんな事ありません。今回は、自民党の総裁選に最もふさわしいスペシャルゲストとなりました。前回同様、お話を伺いたいと思いますが、今回も私と三橋(麻子)さんの方でお送りします。

(拍

手)
上杉:今回はゆったり始まって。
藤本順一さん(以下、藤本):三橋さん、衣装が違って、シックな。
三橋麻子さん(以下、三橋):涼しくなったので。はい。
上杉:まず、今日の自民党総裁選の前に今日の話ですね、26日。
上杉:山下達郎さんの、ニューアルバムが、ベスト盤が17年ぶりの発売です。先程ちょっとラジオで宣伝してきました。95の「トレジャーズ」以来ですね
本:どんな歌歌ってるの?この人。
上杉:えっ!
藤本:歌ってみて。
上杉:後で歌います。山下達郎さんアルバム、今日926日なんですよ。もう一つ926日といえばですね、この本です。『メディアと原発の不都合な真実』発売です。何で宣伝してもう終わった感じなんで、もういいですね今日発売です。そして今日、自民党総裁選が行われました。選ばれたのは、今日テーマのこの方(安倍晋三・元首相)です。ちょうど6年前に出した本、『官邸崩壊』という本のテーマになった人でもあります。書いた人は覚えてませんが、このような形で今日の3大ニュースを最初にお届けしました。ちなみにこれは新潮社から出たんです、『官邸崩壊』。すごく売れたんですけど、絶版になりました。絶版になって、幻冬舎から文庫版になってます。実はこれを書いた時に大き影響を与えていた方がお二人、ゲストでいるんですが、そのゲストの紹介を、是非、三橋さんの方から。
三橋:AREA編集部の三橋です。よろしくお願いします。
上杉:ええ、はい。あと、薬師寺さん。前回に続いて、元朝日新聞の政治部長、現東洋大学教授、社会学部教授の薬師寺さんです。よろしくお願いします。
薬師寺克行さん(以下、薬師寺)よろしくお願いします。
上杉:そしておなじみ、政治ジャーナリストの藤本順一さんです。よろしくお願いします。
藤本:どうも。
上杉:今夜もこの4名でお届けしたいと思うんですが、実は藤本さんと薬師寺さん、共に新総裁になられた、安倍さんとは、旧知というか、既知。
藤本:薬師寺さんは、20数年前、政治部で(安倍晋三の父親で元外相の)安倍晋太郎さんの番記者をやられてて、すごく安倍晋太郎さんの周辺に食い込んで、安倍取材においては薬師寺さんの右腕に出るものは居ないぐらいの存在でしてね、その時私は駆け出しの週刊誌の記者として政治取材をやり、薬師寺さんにすごくお世話になった関係でございます。まあ僕の師匠といいますが、兄貴分というか
薬師寺いや、そんなことはないですよ(苦笑)
上杉:じゃあ安倍さんは政治家になる前から知っている?
藤本:晋三さんの過去を全て知っている、薬師寺さんでございます。
薬師寺:いやいや、そんなことはないんだけど(苦笑)。お世話になった、ということですね。
上杉:何か、随分、コメントが。元々、晋太郎さんの、安倍晋太郎さんの番をして。
薬師寺:安倍晋太郎さんとかですね、古い話ですけど、(元首相の)福田赳夫さんとかね。そういう自民党の中の、派閥を担当していた。だから当時、安倍晋三さんはお父さんの秘書をやってらした。
上杉:秘書官でしたっけ。安倍晋太郎大臣の。
薬師寺:大臣の時は秘書官ですけど、そうじゃないときは秘書ですね。

 

上杉:じゃあ、その頃からのお付き合い。今日も(安倍晋三さんに)新総裁決定したことまた何か。藤本さんと薬師寺さんが、(安倍さんを)叩くと思っているのが間違いですね。全然違いますから。

 

藤本:ぜんぜん違うんです。実は。
上杉:駄目ですね。ということで番組の告知を。ちょっとお願いしたいんですが、完璧な読みで評判の三橋さん。
三橋:ええ、上杉隆の東京脱力チャンネルは、ニコニコチャンネルの新しいサービスである、ブロマガ機能、つまりブログとメールマガジンが一体となった新サービスを利用した、メールマガジン連動型のメディア報道番組です。上杉隆の東京脱力チャンネル有料会員になって頂ければ、有料無料すべての動画が閲覧できますし、かつこのメールマガジンを含めてすべてのメルマガを読むことができます。上杉隆の東京脱力チャンネルページの番下の右に登録ボタンがございますので、そちらから登録下さい。なお、メールマガジンが平日のみですが、ほぼ日刊化されました。
上杉:最後、黒字で強調希望と書いてありましたね。
三橋:はい。
上杉:まあいいです。三橋さん、今日取材ですか、総裁選の。
三橋:今日、総裁選は私は取材してないですね。
上杉:何の取材?
三橋:んと、特ダネ(苦笑)。はい
上杉:言えないやつですね。藤本さんも取材現場から駆けつけていただいて。
藤本:取材現場から、飲んで帰って来ました。
上杉:安倍さん。
藤本:安倍(新)総裁の祝勝会にですね、ちょっと。
上杉:藤本さん、最初のニコニコの登場が2年以上前ですけど、伝説のウィスキーリークスという番組がありましたね。え、飲んでいただくと若干、切れ味するどい、大変なコメントがあるんですが。
藤本:自民党の総裁選の前に、上杉さんにも、ニコニコにも、視聴者にも、ちょっと言いたいことがあって……。民主党の代表選の時に、上杉さんの代表を務めていらっしゃる自由報道協会で、民主党の候補者の共同記者会見をやりました。4人が顔を揃えてやるということで、行きました。
(首相の)野田(佳彦)さんは欠席しました。これはしょうがない、国政優先で出てこれないというのはしょうがない。で、鹿野(道彦)さんが出て来なかった、結局原口(一博)さんと赤松(広隆)さんが出てきて、2人だけでやりましたね。
で、なんで、鹿野さん、最後まで出てくるって言ってたのに、ドタキャンされて。この後何でドタキャンしたのか色々調べてみると、あのニコニコ動画に関わってる政治評論家が鹿野さんに出るなと言ったと。あんな記者会見に出るもんじゃない言ったという話を聞いて、僕はちょっと愕然としました。