Vol.651
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

上杉隆の「ニッポンの問題点」

 『日米野球論~大谷翔平と日本の金融リテラシー』

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
大谷翔平選手の専属通訳である水原一平氏の引き起こした一連の騒動(違法賭博)は、日米間
の野球論のみならず、法律論、社会論、ジャーナリズム論、さらには人間関係論の違いさえも
浮かび上がらせている。それは、両国間の文化や考え方の違いというよりも、商契約における
合理性とプロフェッショナリズムの厳しさの相違が、騒動に対する評価を分けているように思
えてならない。
ニューヨークタイムズで三年間、米国ジャーナリズムの現場の厳しさを学んだ筆者からすると、
日本のメディアや専門家のコメントをみて、その認識の甘さが気になって仕方ないのだ。それ
はなにも今回のことに限られているわけではなく、