AKBの指原莉乃と峯岸みなみの二人と『週刊プレイボーイ』(集英社)誌上で連載を始めて3年が経つ。

最初に二人に出会ったころの印象は「賢い少女たちだな」という程度のものだった。

当時、二人とも高校生だったということもあって、まだまだ幼なさの抜け切れなかった。だが、その内奥には輝くような賢明さを小さく放っていた。それが何かは一緒に仕事を続けていく中で判明してくる。

指原は、その率直な好奇心が彼女の成長と相まって生来からのクレバーさを際立たせていく。社会の疑問には黙っていられず、少女特有の不安定さを抱えながらも、挑戦する意欲を決して失わない大人になっていく。

私は彼女に向かって「ジャーナリスト向きだ」と伝えたことがある。

峯岸は、誰もが認める率直さの中に独特の強さを滲ませていた。メンバーの誰とも同心円で付き合い、一期生の責任感と後輩に対しての面倒見の良さを発揮していた。どんな時でも笑顔を絶やさず、スタッフや周囲の人間に優しい反面、自らに対してはとても厳しかった。

講談社の企画で、私がAKBメンバーのランキングをつける特集のあった時のことだ。