最初に二人に出会ったころの印象は「賢い少女たちだな」という程度のものだった。
当時、二人とも高校生だったということもあって、まだまだ幼なさの抜け切れなかった。だが、その内奥には輝くような賢明さを小さく放っていた。それが何かは一緒に仕事を続けていく中で判明してくる。
指原は、その率直な好奇心が彼女の成長と相まって生来からのクレバーさを際立たせていく。社会の疑問には黙っていられず、少女特有の不安定さを抱えながらも、挑戦する意欲を決して失わない大人になっていく。
私は彼女に向かって「ジャーナリスト向きだ」と伝えたことがある。
峯岸は、誰もが認める率直さの中に独特の強さを滲ませていた。メンバーの誰とも同心円で付き合い、一期生の責任感と後輩に対しての面倒見の良さを発揮していた。どんな時でも笑顔を絶やさず、スタッフや周囲の人間に優しい反面、自らに対してはとても厳しかった。
講談社の企画で、私がAKBメンバーのランキングをつける特集のあった時のことだ。
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