『週刊新潮』(2月25日号)は「創刊60周年記念」号。表紙に金を使って華やかだ。
「60周年特別ワイド」と銘打った「十干十二支一巡りの目撃者」13本。要は『新潮』誌面を彩った「あの人は今」。
13本を読んでいると新潮社の天皇といわれ『週刊新潮』を創刊した故斎藤十一氏の「自らも含め、俗人が興味を持つのはカネと女と事件」というコンセプトが、今も脈々と生きていることがわかる。
橋本大二郎、猪瀬直樹氏ら10人による「『週刊新潮』への祝辞と愚痴」もおもしろい。村西とおる氏(AV監督)の『新潮』評が秀逸。
〈貴誌には何度かお世話になりましたが、ボッタクリの風俗嬢を抱えたヤリ手ババア、との印象を持っております。かかわったらロクなことにはならないが、声をかけられないと一人前とは認められない、の心です〉
スクープとして「永田町の黒幕を埋めた『死刑囚』の告白」。
オレンジ共済事件に関わり、国会で証人喚問を受けた男を監禁して殺した死刑囚の告白。おどろおどろしい話だが、いかにも古い。『週刊文春』が連発しているスクープのようなビビッドさに欠ける。
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産経ニュース【花田紀凱の週刊誌ウォッチング】より
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