では前回に引き続き、「自分」の基本形について書いていきたいと思います。
 
 僕は仕事柄、優れたアーティストと触れる機会が多いのですが、優れたアーティストは
たいてい「自分」と「自分以外のすべて」
が明確に整理されていて、それぞれしっかりと
した「自分」の基本形を持っています。
 
 そういった素養は、もしかすると
『 オリジナルな世界観を作品にして、多くの人達に発信する 』
というアーティストの性質上、必須条件なのかも知れません。

 アーティストをプロデュースする際、僕はそのアーティストの世界観を共有し、さらに
伸ばしていくために、そのアーティストの基本形をしっかり把握することにしています。

 「自分」の基本形について、僕が関心を持っているのは、そういう背景もあります。
 
 
 さて、
前回書いたように、僕の場合「自分」の基本形は、
   
 
好きな人や景色、好きな音楽やファッション、好きな映画やアートに触れて、
 心が喜んでいる状態
 
 です。
 
 つまり、

 フラットな状態より、ほんの少しだけ幸せな状態

 ということになります。

 このような心の状態でいると、世界が少し明るく見えます

 また、未来が少し楽しみになります

 そして、そんな「自分」でいられることが嬉しくて、自分を取り巻くすべてのもの、
つまり「自分以外のすべて」に感謝したい気分になります。

 そのため、この状態でいると、
 「自分」と「自分以外のすべて」の2つの関係が、良いバランスでいられる
 ということになります。