今回は、気軽で簡単な秘訣をいくつかご紹介します。
魅力溢れる主人公としての人生のためになる秘訣も、いよいよ残りはあと少し。
ぜひ、楽しみながら読んで下さい。
「すぐに試作品を作る」
僕は音楽家ですが、文章を書くのも比較的得意なので、人から、文章を書く上での
相談をされることがよくあります。
ちょっとした文章を書かなければならない機会って、意外によくありますよね。
そんな時、
(何から書けば良いか分からない)とか、
(どうやって書く内容をまとめればいいんだろう)といった相談に、
僕はいつも、次のようにアドバイスします。
じゃあ、まず書く内容を、たった一行で書いてみて。
その人が書かなければいけない文章の長さにかかわらず、このアドバイスをします。
アドバイスを聞いた人の受け止め方は、大体同じです。
えっ?という意外な感じの反応か、なるほど、と気が楽になったような反応の後で、
しばらく考えてから、うーん、一行では難しいなぁ、もう少し長くなっちゃう・・・
となります。
でも、これで良いのです。
とりあえず何が一番書きたいのか、が明確になるからです。
そして何より、まず文章を書き始めることができるからです。
僕達の仕事の現場では、常に誰かが何らかの作品を創っています。
そんなクリエイティブな現場を通して僕が常に心がけている、もの創りの秘訣があり
ます。
それは、
創作に関するアイデアが浮かんだら、すぐに試作品を作る
です。
曲のイメージが湧いたら、すぐに曲のラフスケッチ。
映像のイメージが浮かんだら、すぐに絵コンテ。
グッズや雑貨などのイメージが見えたら、すぐに簡単な雛形。
イベントや企画、プロジェクトなどのアイデアが閃いたら、すぐにイメージの殴り
書きや、ラフな企画書。
特に、若いアーティストには「すぐに試作品」という秘訣を教えて、徹底します。
彼らは、僕が教えるまで、この秘訣を知らないことが多いのです。
作品というものは、プロの現場では、どんどん生まれ、とても速いテンポで創られ
ていきます。
そんな作品の原型は、すべて誰かの頭や心の中にあります。
それが作品として進化していくキッカケが、試作品です。
試作品があれば、それを見た人へイメージを伝えることができ、そこから、作品が
進化するように周りの人たちが動き始めます。
作品を創る自分自身も同じです。
試作品によって、その作品の魅力や欠点、課題や将来像などをどんどん確認していく
ことができます。
さて。
最初に書いた文章の話と、試作品の話は、一体、どうつながっているのでしょう。
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