お誕生日おめでとう、YOSHIKI。
いつも圧倒的な「リアル」と、諦めずに「夢」を実現していく姿を見せてくれて、ありがとう。
元々僕は「歳をとる」という発想がなくて「歳を重ねる」と感じて生きているのだけれど、YOSHIKIの生きかたには、その象徴を見ることができる、と思っている。
一年間、全力で過ごした時間の分だけ豊かになった自分に、また新しい歳が重なることで豊かさが増え続けていく。
失敗から学び、挑戦から会得し、愛を届け愛を受け取りながら、日々豊かになっていく。
それを一年、また一年と続けていくことで、人としてどんどん豊かになっていく。
この豊かさを重ねていく生きかたができるのは、何よりもYOSHIKIが「YOSHIKIという生きかた」を続けているからだと、僕は思う。
「YOSHIKIという生きかた」は、『なりたい自分』と『自分のできること』を繋げて、それを形にしていくために、一切妥協をせずに精進を続ける毎日の賜だと思う。
つまり日々『自分との闘い』だ。
そして『自分との闘い』で成り立っている「YOSHIKIという生きかた」は、常に揺るがない『自分らしさ』が根底にあるから、常識や偏見といった壁に振り回されずに常に挑戦していけるし、闘うのが自分だから、きちんと自分以外の周りの人達の気持ちをくみ取り、優しくできる。
そして何よりも尊いのは、『自分との闘い』で成り立っていることから『自分以外の何か』に頼る必要がないため、『嘘のない生きかた』を貫くことができる。
たくさんのファンを持つアーティストとして、これほど素晴らしいことはない。
なぜなら、決してファンの気持ちを裏切ることがないからだ。
YOSHIKIのことを理解して欲しくて、機会があるごとにYOSHIKIについて文章を綴ってきた僕にとって、最近あらゆるメディアがYOSHIKIのことを取り上げ、伝えてくれることがとても嬉しい。
何より嬉しいのは、YOSHIKIが「YOSHIKIらしさ」に満ちた自然体の姿を、リアルにカメラの前で見せてくれるだけで、僕がこれまで伝えたいと想い続けてきたYOSHIKIの人間としての素晴らしさが、きちんと伝わることなんだ。
実はそのことがもうすでに、YOSHIKIの圧倒的な人間性を物語っているんだ。
なぜなら、自然体の姿がYOSHIKIの人間性をくまなく伝えてくれるのは、YOSHIKIが「嘘のない生きかた」を続けている結果なのだから。
僕もね、自分の活動で忙しくしていて、YOSHIKIの情報をきちんと得ていない時、単なる噂などを耳にして少し気になっていてもね、カメラに映るYOSHIKIが喋っている様子を見るだけで、深く安心することができる。
嘘がないから、その様子でYOSHIKIの今が、全部わかるからね。
またこれからまだ誰も知らない、とても大きなうねりを起こしていくんだろうな、って感じ取ることができるから。
深く安心して、とても幸せな気持ちになるんだ。
『なりたい自分』と『自分のできること』を繋げて、それを形にしていくために、一切妥協をせずに精進を続ける毎日を必死で続けていた、あの頃のまだ若かったYOSHIKI。
その志の高さにも、揺るぎなさにも、僕はその姿を見つめながら、深く深く感動していた。
あの頃、僕がYOSHIKIの願いや相談に、いつもOKを出していたのは、その生きかたを信じたからだった。
OKを出したことで、僕自身が大変な目にあったとしても、僕が何ともなかったのは、若かったYOSHIKIの毎日が、どれだけ辛く厳しいものだったか、よくわかっていたからだ。
それに比べれば、僕の苦労なんて、大したことではなかった。
それと、一つだけ良いことがあった。
僕も、YOSHIKIととても同じような生きかたを選んでいたんだ。
『なりたい自分』と『自分のできること』を繋げて、それを形にしていくために、精進を続ける、という生きかたをね。
だから、僕はYOSHIKIの痛みも大変さも理解することができた。
もちろん、YOSHIKIのその苦労は僕の何倍もの大きさだったけれど。
だからこそ、きちんとYOSHIKIのことを尊敬していたのだけれど。
YOSHIKIの作品と、YOSHIKIが命を賭け続けているXというバンド活動。
そしてYOSHIKIという人間。
そのどれもが、今という時代を生きる数えきれないたくさんの人達に
大切なことを伝え、その心を救ってくれる。
そのために、限界のギリギリまで心と身体を使って
忙しい毎日を続けるYOSHIKIに、感謝をしたい。
たくさんの人達のために、ありがとう。
そしてそんなYOSHIKIに僕から送る最後のひとことは、
またいつもと同じになっちゃうんだよね。
あの頃、毎日のようにYOSHIKIに伝えていた言葉。
「よっちゃん、身体に気をつけてね」
YOSHIKIには、これしか伝えられない僕だけど、
YOSHIKI、誕生日おめでとう。
2019年11月20日 津田直士
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