明治維新の先達が集った楠公儀祭同盟について調べている。

大隈、江藤-次々に偉大な人物の名前が上がる。しかし資料は、歴史の彼方に埋もれている。否、誤解を恐れずに敢えて言うならば「隠され」ている。

私の祖母方は帝国海軍に奉職した者が多い。今,住んでいる地域も祖母方の土地だ。龍造寺から鍋島。高木一族に連なる系譜。菩提寺の正法護国寺の史書を見てあまりの歴史の巡り合わせに震えのようなものを感じる。

私の菩提寺正法護国寺にある後醍醐天皇の数々の書。南北朝時代の熾烈を極めた争いの跡もみえる。ここでも「南」が出てくる。尊皇攘夷論の基本は北。楠公儀祭同盟と後醍醐天皇、そして維新。見えない糸のようなもので父祖たちから手繰り寄せられているようだ。