衆議院議員 原口一博の「WANPAKU 日記」

SNSの特性・それを生かした「共感の輪の拡大」

2013/09/25 14:00 投稿

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  インターネットを使った選挙運動の理想的なモデルは何かというテーマで議論した。

  現在のタイムラインを見ていると政党や候補者が何をしているのか。同時性・速報性に注目した発信が多い。選挙運動の現場、候補者がいるところ、そこでしか見られない運動をSNSで拡散するというのは、合理的だと思う。

 しかし、そればかりの同じことを17日間もやられたら、飽きてしまい、却って反発を受けたり、離反されたりするのではないだろうか。

 
 政党や候補者の多くは、有権者を「囲いこみ」、投票行動につなげたいと思って今回の選挙を戦っているように思 える。...
自分の名前や政党名を書いてもらわなければならないのだから、当たり前といえば当たり前なのだろうが。本当にそれでいいのか?

 いわゆる「囲い込み」モデルは、これまでも様々なインターネットビジネスの初期の場面でも見られたが、多くが失敗していると認識している。

 それでは何が重要なのか。

 インターネットにおける囲い込みモデルに対置するモデルを何と言えばいいのだろうか?オープン型?私は、かつてリナックスというOSの名前を使って説明したことがあったが、「柔軟な構造の出入り自由の共有モデル」などと言っても余計にわけがわからなくなるだろう。う~ん。思わずうなってしまう。

 「今日は、これから福岡で野田くによし候補の応援演説。そして神埼市、吉野ヶ里町中央公民館で青木かずのり候補の個人演説会です。」

 これをネット以外でお知らせしよう とすれば、膨大な資金的・人的制約があります。有難いことだ。ただフォロワーからすると告知ばかりの一方通行の情報だけでは、いただけない。FBで同じような選挙運動の画面を見せられても退屈なだけだ。

 ネットの特性は、双方向性・同時性にもあると思う。インターネット選挙運動の一部が解禁されたと言っても、どれだけその特性を活用できているのだろうか?モバイルに触れる時間さえとれないような過密な選挙スケジュールで候補者本人の生の声は、どう伝えればいいのか。

 
 単純化して表現された「政策」ほど誤解を生みやすい。正しく政策を立案して伝えるには丁寧な説明が必要となる。ゼロサムの二元論では、尽くせない政策がほとんどだからだ。

 ただ一方で複雑化・長文化したものそのものへの拒否度も強いのも現実だ。
説明を受ける側には、単純化した図式を歓迎する傾向もある。ワンフレーズポリティックスという言葉もあったが、10秒で話すリーダーよりも5秒で同じことを話すことができれば、それだけで有利だ。

 街頭演説カーを走らせるこれまでの選挙モデルにも既に限界が来ているのは明らか。ただし、それらが全てネットに置き換えられるかといえば、それも違う。 ネットそのものにアクセスしSNSを使っている方の人数にもまだ限りがある。囲い込みではなく、オープンな「交流モデル」を模索する毎日だ。

 まさに共感・協働というのがSNSの本質だ。今回の選挙でも選挙公報の単なる一部としてSNSをとらえている例が多いと私も感じている。1対無限多数ではなく、N対N。共感し、協働できる人の範囲で深化していくことが大事なのだ。
 

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