年末に、厚労省が立て続けに年金関連の情報を発表している。

ひとつは厚生労働省年金局による「平成23年国民年金被保険者実態調査結果の概要」、もう一つがやはり厚労省年金局による「平成23年度厚生年金保険・国民年金事業の概況」。

「平成23年度厚生年金保険・国民年金事業の概況」をみると、その最初のページにこう書いてある。
「国民年金の第1号被保険者数(任意加入被保険者を含む)は、平成23年度末現在で1904万人となっており、前年度末に比べて34万人(1.7%)減少している。」

そして文章の中に、さかんに1904万人という数字が出てくる。

ところが、同じ厚労省の年金局が出した「平成23年国民年金被保険者実態調査結果の概要」をみると、この1904万人という数字がなくなる。

調査の目的というところには「国民年金第1号被保険者(以下「第1号被保険者」という。)について、保険料の納付状況ごとに、その実態を明らかにし、