アフリカのサハラ砂漠の南をサヘルと呼びます。
 
この地域には、西からモーリタニア、セネガル、マリ、ブルキナファソ、ニジェール、ナイジェリア、カメルーン、チャドの八カ国が連なります。
 
今、ここでのテロ組織の活動が、一部の国を不安定化させています。
 
G7外相会合、G7サミットそしてTICAD7で、このサヘルをいかに安定させるかが議題に取り上げられています。
 
事の起こりは、アルジェリアで誕生したアルカイダ系のテロ組織でした。
 
このテロ組織がマリに進出し、2000年代に地元の部族と関係を築きました。
 
2011年にリビアのカダフィ政権が崩壊すると、カダフィの傭兵だったトゥアレグ族が武器とともにマリ北部に帰還し、地元で活動していた独立を目指すトゥアレグ族反政府組織と結びつき、2012年1月に武装蜂起しマリ北部を制圧しました。
 
その後、アンサール・アル・ディーンなどの過激主義組織が対立組織を駆逐し、短期間