今や欠かせない情報ツール・ソーシャルネットワークサービス(SNS)。この連載では、世の中で使われているSNSをとりあげ、どんなサービスで誰が使っているのか、サービスの内容と状況を解説していきます。
第9回は「Pinterest(ピンタレスト)」を取り上げます。センスのいい画像がたくさん集まるSNSです。
どんなサービス?
「Pinterest」は、ネット上の画像や動画をコレクションできるSNS。2010年にサービスが開始され、世界31カ国、7000万人のユーザが利用しています(Semiocast調べ)
Pinterestでは、趣味や興味があるテーマについて「ボード」を作り、ネット上の画像を貼り付けていきます。貼り付けることを「ピン」と呼んでいて、コルクボードに写真をピンで止めるようなイメージを持っています。画面もそれぞれの画像が縦につながった、独特のデザインになってますね。
「できごと」を投稿する他のSNSと違い、Pinterestは好きなモノをコレクションしていく場所。興味が近いユーザをフォローしたり、他のユーザのコレクションを自分のボードに貼り付けたり......と、自分好みのボードを作り上げていく楽しみがあります。センスがいい画像がたくさん集まっているので、眺めているだけで時間を忘れますね。
どんな人が使っている?
Pinterestの特徴の一つが「女性が多い」こと。なんと利用者の8割が女性という調査結果もあります(RJMetrics調べ)。ファッション、フード、インテリアなど、女性向けのジャンルも活気づいていますね。
これだけ女性が多いのに「Men's Fashion」というジャンルもあるのですが、逆に考えると、「女性が好きなメンズファッション」が集まっているわけですよね。女性の視点が多く集まっている、珍しいSNSと言えます。
トピック:レシピやファッションなど「女性&ビジュアル」に効果あり
Pinterestは、2012年に楽天が出資をしており、日本語化などの国内展開に協力しています。楽天のコンテンツでもPinterestが利用されており、「楽天レシピ on Pinterest」もその一つ。料理の写真をボードに共有してPRに利用しています。和食の美しさやキャラ弁の楽しさは、写真で伝わりやすいですよね。
他にも、ファッション誌やコスメなどの企業もPinterestに参加していて、女性&ビジュアルに訴える場として活用されています。ターゲットがはっきりしているので、ビジネスでも利用価値が高そうです。