新しい芸能界、なのかもしれません。
皆さん、最近どこかで、「ユーチューバー」という言葉を聞いたことがないでしょうか。ネットの世界で、少しずつ広まりつつある言葉です。
正しくは「YouTuber」と表記し、直訳すると「YouTubeをする人」となります。といっても、ただのYouTube利用者のことではありません。
「ユーチューバー」とは、「YouTubeを使ってお金を稼ぎ、生計を立てている人たち」のことを指します。一体、どういうことなのでしょうか。
YouTubeで稼ぐ
YouTubeでは2011年より、「YouTubeパートナープログラム」を開始しました。これは、動画に広告を付けるなどして、動画の投稿者が報酬を得られるというもの。
報酬の額は、基本的に再生数で決まります。より多く再生される動画を投稿した人ほど、より多くの報酬を得られるという仕組み。
得られる報酬は微々たるものなのですが、何十万回以上も再生されるような動画を投稿し続けていれば話は別です。本当に、それだけで生活できるほど稼げてしまいます。
ITに詳しくない人からすれば、信じられないような話でしょう。しかし、現実にそうして生計を立てている、「ユーチューバー」がいるのもまた事実です。
普通の人にはムリ
と、これだけ聞くと、「そういうことなら自分もやってみよう」と思う方がいるかもしれません。先に行っておきますが、止めておきましょう。
YouTubeの報酬だけで生活できるほど動画を再生してもらうのは、並の努力では不可能です。相当な動画編集力、トーク力、企画力、忍耐力、特殊技能などが求められます。
それに、現在本当にYouTubeの報酬だけで生活できている人は、もしかすると100人にも満たないかもしれません。それこそ、漫画家や俳優になるよりも、さらに難しい可能性もあります。
ユーチューバーは、まさに「選ばれし者」のみがなれる職業なのです。ある種、遠い世界の話だと思っていたほうが、良いかもしれません。
とはいえ、趣味や副業の範囲内であれば、やってみるのも悪くないでしょう。興味が出てきたのでしたら、色々と調べてみてはいかがでしょうか。
若者文化の最先端
なお、リサーチサイトのしらべぇの調査によると、「ユーチューバー」という言葉は若い人ほど認知度が高いようです。その差は大きく、学生は72.7%が知っているのに対し、50代では30%、60代では24.7%しか知っている人がいませんでした。
まさに、若者文化の最先端を行くのが、「ユーチューバー」なのです。知っていれば、ちょっと周りに人に自慢できるかもしれませんよ。