ビジネスマンならスマート腕時計ぐらいつけなさい。...なんて時代が、来るかも。
11月12日、 六本木六門ビルにて、Googleが新商品の先行体験イベントを開催しました。タブロイド編集部も参加し、話題の新商品たちに触れてきましたよ。
さまざまな商品が並ぶ中、筆者が最も注目したのが「Android Wear」（アンドロイド ウェア）というもの。本記事冒頭の画像を見ればお分かりいただけますように、腕時計型のガジェットです。
「アンドロイド ウェア」自体は過去にタブロイドでも一度ご紹介しましたが（詳しくはこちら）、実際に触ってみたのはこの日が初めて。その結果、思っていた以上に「使える」ガジェットであると強く感じました。
というわけで、短い時間の中ではありましたが、使ってみた感想を簡単にまとめてみました。
基本的な使い方
「アンドロイド ウェア」は、基本的に腕時計です。バッテリーを長く持たせるため、普段は画面は暗くなっており、時間を確認するために目の前に持ってくると自動的に明るくなります。内部のセンサーで、画面を見ているかどうかを判断しているようです。
見える角度に持ってくると自動的に画面が明るくなる
この時、時計に向かって「OK Google」と語りかけるか、画面にタッチすると音声検索がスタート。音声でGoogle検索ができます。
検索結果は、しっかりと画面に表示されます。1画面につき1ページずつしか表示されませんが、画面をスワイプしてページをめくっていきましょう。
ただし、あくまでも時計で表示できるのは、検索結果のみ。さすがに「アンドロイド ウェア」上で、サイトの表示はできません。
各サイトを見たい場合は、検索結果画面にタッチします。すると、あらかじめBluetooth（ブルートゥース／詳しくはこちら）で接続していたスマホで、タッチしたサイトが表示されるという仕組み。
ただし、一部の基本的な情報は、「アンドロイド ウェア」上で表示してくれます。たとえば、「天気」で検索した場合は現在地の天気が画面に表示されますし、「阪神タイガース」と言えば最新の試合結果が表示されました。
以上が、基本的な「アンドロイド ウェア」の使い方となります。時計で検索した結果がすぐにスマホで開けるだけでなく、一部の情報が「アンドロイド ウェア」上でも表示されるのがすばらしいですね。
さらに、「Google Now」（詳しくはこちら）を使っている場合、予定などが先んじて表示されます。会場でも17時になると、デモで入力されていた予定がしっかりと表示されました。
予想外の使いやすさ
これら一連の基本機能を試してみたのですが、思っていた以上に「使える」という印象を強く受けました。
最初は、時計からわざわざ検索することなんて、あまりないのでは？ と思っていました。しかし、実際に使ってみると「アンドロイド ウェア」上で検索結果が表示され、見たい情報があった時だけスマホに送れるというのはかなり便利。
何かを調べようと思った時に、毎回スマホを取り出す必要がなくなるわけです。必要な操作が「腕に声をかける」だけなので、圧倒的に早く済みます。
また、会場では時間の都合で試せませんでしたが、「メモを取る」「再生している音楽を操作する」といった、わざわざスマホを取り出さなければならないちょっとした操作もできるようです。
ライトユーザー・ヘビーユーザー関係なく、受けられる恩恵は小さくないと感じました。ただし、買ってすぐの内に意識して使うようにしないと、大して使わないまま終わってしまいそうでもあります。
デザイン
実際に見てみると、デザインも悪くありませんでした。一番左が通常の腕時計ですが、文字盤のサイズも大差ありません。
そこまで高級感があるわけではないのですが、どれも安っぽかったりダサかったりはしません。腕時計でありながらガジェットっぽさもあり、従来の腕時計とは少し違うものであると感じさせます。
以上、先行体験イベントにて、「アンドロイド ウェア」を触ってみた感想でした。
今でも高級腕時計は一つのステータスですが、いずれはスマート腕時計がその点でも取って代わるようなこともあるかもしれません。スマホの弱点の一つである「取り出す面倒さ」を解消してくれるのは、それほどの価値があると思います。
もちろん、まだ新しくできたばかりのガジェットですので、改善の余地が多いのも事実。しかし、Googleが先導して改善を重ねていけば、いずれスマホと変わらないほどの必需品となるかもしれませんよ。
