現代社会から見放された、と言っても過言ではなさそうです。
電子機器から発せられる電磁波を浴びると体調を崩してしまう、「電磁過敏症」(でんじかびんしょう)という病気をご存じでしょうか。この病気を発症してしまった男性の話を、海外メディアのDaily Mail Onlineが報じていました。
この男性の症状は深刻で、家電などあらゆる電子機器に反応してしまいます。家の照明ですら体調を崩してしまうため、夜はろうそくを明かりにしているということです。
また、外出すれば無線LANの電磁波を浴びてしまう可能性があるため、家から出ることもできません。今は、自宅のソファーの上から、ほとんど動けない状態となっています。
発症からの経緯
最初に症状が出始めたのは、20代の半ばのころだったそうです。パソコンを使っていたところ、頭のなかに霧がかかったように何も考えられなくなってしまったとのこと。
それからほどなくして、自分の携帯電話でも体調の悪化が発生するようになりました。日に日に違った周波数や、多くの機器に体が反応するようになっていったのを感じたと語っています。
それからも症状の悪化は進み、ついには歩くこともできなくなってしまいました。今は家からの立ち退き要請をされており、山奥の木造小屋への移住を計画しているということです。
なお、Daily Mail Onlineには男性の写真が掲載されていますが、デジタルカメラでは男性が体調を崩してしまうため、インスタントカメラで撮影されました。
電磁過敏症という病気
いやぁ、これは恐ろしい病ですね。照明すら使えないとは、文明の利器を一切活用できません。
しかし、Wikipediaの電磁過敏症の項目によると、病気の存在そのものに懐疑的な見方を示しています。病気として認められている国は、世界にスウェーデンとスペインしかないとのこと。
とはいえ、この男性が深刻な健康被害を訴えているのも、また事実です。やはり実在する病気なのか、もしくは何か別の病気なのかもしれません。
電磁波が人体に影響を与えるかどうかは、以前からよく上がるテーマでもあります。もしかするとこの男性が、この疑問への回答を握っているかもしれませんね。
The man allergic to the modern world: Electromagnetic hypersensitivity means Peter, 42, can't use ANY electric gadgets - and can't go outside his house in case he walks near a wifi network[Daily Mail Online via ZiNGER-HOLE]
Photo by Thinkstock/Getty Images