家の本棚に入っている本は、家族なら誰でも読むことができます。CDラックのCDも、冷蔵庫の食べ物も、基本は家族みんなのものですよね。ならば、アプリや音楽データも「家族のもの」になったっていいはずです。
iPhoneの最新OS「iOS8」には、「ファミリー共有」という新機能が搭載されています。この機能を使えば、家族が購入した曲、アプリ、映画などを家族全員で使うことができるんです。予定や居場所の共有など、他にも便利な機能をもつ「ファミリー共有」を解説します。
「ファミリー共有」でできること
「ファミリー共有」では、家族として登録したメンバー全員で、iTunes StoreやApp Storeで購入した音楽、アプリ、映画、本などを共有することができます。本棚の本のように、1つ買えば家族みんなで使えるわけです。最大6人まで登録可能なので、おじいちゃんおばあちゃんがいても、子だくさんのご家庭でも大丈夫です。
支払いは1枚のクレジットカードに統一することができるので、出金の管理も簡単になります。また、子どもが購入する時に親の承認を必須にさせることもできます。子どもがソーシャルゲームに勝手に課金して...というトラブルも防げますね。
購入したものの共有だけでなく、写真アルバム、カレンダー、位置情報も、家族間で共有することが簡単になりました。これまでAppleIDを持てなかった、13歳未満のお子さんでも利用できるようになっています。一家まるごと、面倒が見れます。
「ファミリー共有」の設定方法
では実際に「ファミリー共有」を設定してみましょう。
「ファミリー共有」を設定するには、家族のうち一人が「管理者(オーガナイザー)」となって、家族のメンバーを追加する必要があります。「設定」アプリから、「iCloud」の設定を開くと、「ファミリー共有を設定...」という項目があるので、これをタップして設定を進めます。
管理者の同意や、支払い方法の確認などの画面が続きます。内容に問題なければ、「続ける」「次に進む」をタップして設定を完了します。これでファミリー共有の管理者が設定されました。
このままでは一人しかいないので、家族を追加を追加しましょう。再び「iCloud」の設定から、「家族を追加...」をタップして、追加したい家族のメールアドレスを入力します。入力したメールアドレス宛に招待メールが届くので、「View Invitation」からメンバー登録を行ってもらいましょう。
ちなみに、他の家族に知られたくない買い物はちゃんと非表示にできるのでご安心を。家計に優しいだけでなく、思い出や予定も一緒に面倒が見れる「ファミリー共有」。ひとつ屋根の下の特権を有効に使ってくださいね。