この数字を、お手元のモバイルバッテリーの容量と比較してみてください。スマホのフル充電20回分という脅威の大容量を誇るポータブル蓄電システム『エリーワン(ELIIY ONE)』が発売されます。
冒頭の画像の通り、小さめのバッグのようなサイズ感ながら10口のUSBポートを備え、複数機器の同時充電が可能。これだけ多いと、一般的なユーザーでは全てのポートを埋めること自体が困難かもしれませんよ。
大容量を実現した内蔵蓄電池はリン酸鉄リチウムイオン。いちおう取っ手がついているものの、3kgの重量があるなど、日常的に持ち歩くタイプのバッテリーではないですね。オフィスや家庭での据え置き用途が望ましいでしょう。
とはいえ、1日3サイクルのフル充放電を繰り返しても10年持つ(12,000回)電池寿命、剛性感のあるボディといった安心感あるスペックはかなりのもの。
開発元のエリーパワー株式会社によれば、日常生活においては深夜電力を蓄電してスマホ・タブレットを充電するのに使い、災害時など不慮の事態では非常用電源として利用することを想定しているのだそう。非常時のための備えとしてはLEDライト搭載、別途太陽光パネルとの接続にも対応しています。
非常時にも役立ちそうな桁違いのスペックを持つ本製品、「防災の日」である9月1日より発売され、1,000台の限定販売となるとのこと。価格はオープンプライスですが、想定価格10万円程度の模様です。
万一の備えを兼ねつつ10年使える電源と考えれば、家庭に常備する一台として検討する価値はありそうです。
ポータブル蓄電システム「ELIIY ONE(エリーワン)」の発売に関するプレスリリース(PDF) [エリーパワー株式会社]
(ワタナベダイスケ)