MVNO(仮想移動体通信事業者)の事業者によるSIMカードのみを提供するサービスといえば、通信量や速度などに制限があるかわりに、大手キャリアより格安な料金を実現している「格安SIM」が主流。
そんななか、「誰でも使えて」「使い過ぎない」という利便性を前面に出したプリペイド式データSIM『COMST T-SIM(コムスト ティーシム)』の提供を開始したのが、兼松コミュニケーションズ。
クレジットカードや銀行口座といった情報の登録が不要で、データ通信料のチャージは全国のコンビニでできる手軽さが特徴です。
標準SIM、マイクロSIM、ナノSIMの各サイズがそろっており、ドコモおよびSIMフリーの端末に幅広く対応。ただし対応機種についてはユーザー側で事前に確認するようにとのこと。
プランは、31日間で2,000円の「日額プラン」と、1GB(最長30日)=2,000円および3GB(最長90日)=5,000円という3プラン。日額プランは1日50MB超過後は200kbpsになってしまいますが、それ以外では速度制限なし。
SIMカードの代金を含めた初期コストは以下の通りです。
・日額プラン=3,980円(SIMカード+プリペイドカード2,000円分)
・1GBプラン=3,980円(SIMカード+プリペイドカード2,000円分)
・3GBプラン=6,980円(SIMカード+プリペイドカード5,000円分)
これらの情報を見た限りの率直な印象としては、MVNOのSIM単体サービスであればもっと安価な競合がすでにあり、価格優位性ではベストチョイスではなさそうです。また、日額プランでの高速通信が1日あたり50MB制限というのはスマホを常用するユーザーにとってはかなり厳しいようにも思えます。
しかし、スマートピットが設置された全国のコンビニ(ローソン、ミニストップ、ファミリーマート、スリーエフ、サークルKサンクス)で24時間いつでもチャージできる利便性、銀行口座やクレジットカードが不要で個人情報の面で安心感があるといった特徴を、価格以上のメリットとして感じる人も多くいると思われます。
未成年者の使い過ぎ防止、出張や旅行で外国から来日した人等にもオススメかもしれません。
プリペイドの選択肢が決して多くない日本の携帯電話市場だけに、他にも「こういうサービスが欲しかった」なんて人はいそうですよね。
[COMST販売センター]
日本全国約3万店のコンビニエンスストアで支払いが可能なプリペイド式通信SIMカードの発売について [兼松コミュニケーションズ(株) プレスリリース]
(ワタナベダイスケ)
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