まるで水中を移動している気分でした。
スマホのアプリやネットワークを支える、LTEによる高速通信。しかし、LTEには高速通信できるデータ量に毎月ごとの制限があり、それを超える量のデータをやりとりすると月末まで通信速度がガタ落ちになります。
私は先月(5月)、この速度制限にひっかかってしまいました。大容量のゲームソフトをダウンロードするとき、回線がいつのまにかWi-FiからLTEに切り替わっていたんですね...おかげで、1週間ほど高速通信が使えない生活を送るハメに。
でも実際、高速通信が使えなくなると、スマホの使い勝手はどうなるんでしょうか?
高速通信が使えない時の実際の通信速度は?
私が契約しているのはドコモの「Xiパケ・ホーダイ ライト」。ドコモの説明では、速度が制限されると通信スピードが最大で128kbps(1秒あたり128キロビット)になるそうです。通信速度をはかるアプリで計測してみたところ、実際の速度は15kbpsほど。
編集部の他のスマホでは1400kbpsほどの速度がでたので、およそ100分の1程度のスピードになります。
メールやLINEは意外と問題なし
最初はどれだけ不便になるのか不安でしたが、意外なことにメールやLINEでのやりとりはほとんど問題ありませんでした。
GoogleカレンダーやTwitterの確認もほぼ問題なし。やりとりするデータが文字だけなら、速度制限されていても問題ないようです。
画像が入るととたんにキツい
いっぽう、画像の多いFacebookでは、写真が表示されず、文字だけが並ぶことに。また、ブラウザでネットをチェックしようとすると、ページを表示するたびに数分間ほど待たされます。画像をあつかう通信はかなりストレスが貯まりますね。
ナビ(Googleマップ)もなんとか使えますが、とにかく待ち時間がかかります。
動画はあきらめて
実用にならなかったのは、動画とゲームです。試しにyoutubeで動画を再生してみましたが、「5秒でスキップできる」広告を読み込むのに5分以上かかります。ようやく本編の再生が始まったかと思えば、数秒で停止してしまいました。
ゲームも立ち上げ時の通信量が多いらしく、プレイは厳しいです。このあたりはタイトルによると思いますが、最近のゲームは通信データの量が多いですね。
最初はメールやLINEが使えるならそんなに困らないのでは? と思いもしたのですが、実際はメールからネット上のサイトにジャンプしたり、LINEで写真を送れなかったりと、細かいところでストレスが貯まりまくります。
こうなると頼りになるのは、無料で利用できる公衆Wi-Fiサービスです。ニュースのチェックをしたいときなどは、駅やコンビニのWi-Fiスポットで息をつぐようにデータを受信していました。
ふだんはあまり意識しませんが、公衆Wi-Fiの設定をしておいて本当によかった...!
(金本太郎)