私はイーモバイルのモバイル回線(EMOBILE LTE)を使っています。今年の4月までは『月10GBまで』の通信制限がなく、とても快適に利用できました。
しかし5月から『月10GB』の規制がかかるようになりまして、通信制限のないWiMAX(ワイマックス)が気になり始めました。WiMAXというのは...ほら、あれです。真っ青なガチャピンとムックが宣伝しているモバイル回線です。
調べてみると、タダでWiMAXを試用できる(後述の『Try WiMAX(トライ・ワイマックス)』)ことが分かったので、さっそく試してみました。
すぐにでも試用レポートをお伝えしたい衝動を抑え、まずはWiMAXのメリットと使い方をご紹介します。
WiMAXのメリットは2つ
1点目は『通信制限がないこと』、2点目は『契約する前にWiMAXを試用できること』です。
通信制限がない
LTEの契約プランによく見受けられる速度制限が、WiMAXでは基本的にはありません。少し事情が複雑なので補足します。
現在、WiMAXには2種類の通信規格があります。『WiMAX』と『WiMAX 2+』です。
この2つのうち『WiMAX』には通信制限がありません。ただし、『WiMAX』に現在割り当てられている電波は2015年9月以降、3分の1に縮小されることになっています。もし縮小されれば通信速度が低下するかもしれません。
そして最終的には2018年4月をもって『WiMAX』は消滅し、規格は『WiMAX 2+』に一本化される予定です。
で、その『WiMAX 2+』なのですが、契約から25ヶ月間は基本的に速度制限がありません。
例外は2015年4月以降に直近3日間で1GB以上使った場合で、速度制限の対象となる可能性があります(具体的な制限内容については未定です)
また25ヶ月目以降は月7GBまでの速度制限がかかり、超過時は月末まで『WiMAX 2+』の通信速度が128kbpsに落とされます(これは確定しています)。
ちょっとややこしいですが、総務省と回線事業者(UQ WiMAX)の説明は以下のとおりです。
契約する前に無料でWiMAXをお試しできる
『Try WiMAX(トライ・ワイマックス)』というサービスを利用すれば、無料で15日間WiMAXを試せます。
電波は受信できるか、速度は出るか、契約前に確認できて安心です。
WiMAXの使い方
必要なものは『端末(スマホやタブレットなど)』と『モバイルWi-Fiルーター』です。
『端末』はすでに持っている機器が使えます。『モバイルWi-Fiルーター』はWiMAXサービスを提供している『UQ WiMAX』から無料で借りられます。
『モバイルWi-Fiルーター』がWiMAX回線でインターネットに繋がっていて、『モバイルWi-Fiルーター』と『端末』をWi-Fiで接続すると『端末』でインターネットができるという仕組みです。
※「モバイルWi-Fiルーターってなに?」という方は記事下の関連記事に解説がありますので併せてどうぞ。
実際に使ってみた
『Try WiMAX』に申し込み、モバイルWi-Fiルーターが『UQ WiMAX』が届きました。私が借りたルーターは『WiMAX 2+』、『WiMAX』、『au 4G LTE』の3回線が使えるものです。
この3回線はそれぞれ別物なのですが、ここでは「まぁ、ざっくり言えば同じWiMAXだよね」というスタンスで扱います。詳細を知りたい方は公式サイトをご覧ください。
通信速度を測ってみた
参考までに私が実測した速度データを載せます。
場所は板橋区。使用機器はNexus 5、計測アプリはSpeedtest、土曜の12~13時台に測定しました。
測定場所その1『駅前の開けた場所』
東武東上線成増駅北口で計測。駅前・障害物が少ない・23区内という条件から考えると、電波強度は強いはずです。
また、土曜で人は多いですが、回線は夜間より空いているのではないでしょうか。
速度測定は『WiMAX』と『WiMAX2+』それぞれで3回ずつ行い、平均値を求めました。
測定場所その2『両隣がビルの建物内』
『すき家 成増店』でも計測しました。お店の前は開けていますが、両隣を建物に挟まれています。
ちなみに計測は店の奥まった席で行いました。店内にいるお客さんは15人ほど。
Down [Mbps] Up [Mbps] WiMAX 4.38 0.45 WiMAX 2+ 8.91 1.35 au 4G LTE - -
使ってみた感想
速度はそこそこ。LTEと大差ない程度です。あと、接続は安定していて途中で切れることはありませんでした。
ただ、上の計測結果はあくまで私が測定したものなので、場所・時間が変われば当然変わってきます。
なので契約する前に一度『Try WiMAX』で快適につながるか試してみることを強くおすすめします。
試用が終わったら...
ルーターをゆうパック(着払い)で返却します。宛先印字済みの荷札ラベルが同梱されているので、郵送されてきた箱に詰めて送るだけです。
後日、営業の電話が1本だけかかってきました。しつこく勧誘されるということはなかったです。
また、『Try WiMAX』は90日経てばまた利用することができます(90日ごとに何度も借りられます)。時間をおいてまた借りてみれば、基地局が整備されてより繋がりやすくなった、というようなことがあるかもしれません。
(てらさきりょう)
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