各キャリアのLTE回線では、一ヶ月間に7ギガバイト以上使用すると、通信速度に制限がかかります。詳しくは、以下の記事をご覧ください。
しかし、実はLTE回線の制限は、この「月間7ギガ」だけではありません。同じく全キャリアに、「3日1ギガ制限」が存在します。「7ギガバイト制限」には気をつけていても、こちらは見落としがち。身に覚えがないのに「なんか読み込みが遅いな」と思った方は、もしかしたら「3日1ギガ制限」にひっかかっているかもしれませんよ。
「3日1ギガ制限」の特徴
「3日1ギガ制限」とは文字通り、3日間に1ギガバイト以上の通信をするとかけられる制限のこと。
「月間7ギガ制限」は、制限される内容や速度が全キャリアほぼ横並びでした。一方、この「3日1ギガ制限」は、キャリアによって制限の内容が異なります。
詳しくは、以下のサイトに分かりやすくまとめられていましたのでご覧ください。
ドコモとauは、その時の混雑具合によって制限がかかったりかからなかったりするようです。
一方ソフトバンクは、他社に比べると制限が厳しめ。ソフトバンク回線をご使用の皆さんは、特に気をつけた方がよいでしょう。
また、「月間7ギガ制限」は、6ギガ使用した時点でキャリアから警告メールが届きます。一方、この「3日1ギガ制限」の場合は、警告が来ない点にも注意してください。
制限にかかったかな? と思ったら
もし電波がいいのに回線速度が出なくなった場合、制限にかかった可能性があります。どの程度通信したか確認したい場合は、前述の7GB制限に関する記事にまとめられているのでご覧ください。
基本的には、各キャリアのアカウントページから確認することになります。
制限にかからないためには
さて、3日で1ギガバイト使用というと、普通に使っているとそう簡単には消費し切ることはありません。しかし、特定の使い方をしていると、意外と到達してしまうことがあります。
そこで、どんな時に制限に達するほど大容量の通信をしてしまうのか、いくつか例を上げてみましょう。
動画の視聴
YouTubeなど、動画の視聴はかなりの容量を消費するため注意が必要です。
また、盲点なのが音楽のストリーミング再生。長時間再生し続けていると、意外とあっさり制限に達していまいます。
大容量ゲームの初期ダウンロード
先日公開されました、スクウェア・エニックスの『ファイナルファンタジーアギト』(iOS/アンドロイド)はゲームの初期ダウンロードに2ギガ以上を消費します。つまり、LTEでゲームをダウンロードしただけで制限に突入ということに。
リモート操作アプリの使用
パソコンを遠隔からスマホで操作できるリモートアプリは、かなりの量の通信を行います。長時間使用していると、簡単に1ギガに到達してしまうでしょう。
ちなみに、リモートアプリには、以下の様なものがあります。
対策は?
こういった、「一時的な大容量の通信」は、「月間7ギガ制限」よりも「3日1ギガ制限」にかかる原因となってしまいます。
制限を回避するためには、上記のような大容量のダウンロードをするときにできるだけWi-Fiを使うことです。これは、「月間7ギガ制限」を回避するために注意することと、基本的に同じ。
また、LTEで動画を試聴する場合は、HD画質モードを使わない、一日に何本も視聴しないといった工夫が必要となります。
もし制限にかかってしまっても、Wi-Fi接続なら問題なく使用できますよ。
あまり知られていないと思われる、「3日1ギガ制限」のお話でした。月間7ギガだけでなくこちらにも十分ご注意ください。
[via はちま起稿]
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(コンタケ)