大人だもの、天気予測もスタイリッシュに。
19世紀に使用されていた気象予測器「ストームグラス」をインテリアにした、machi-yaで出店中のARIGATO GIVINGさんの「テンポドロップ」。
ドロップ型のかわいいフォルムに密封された液体の中では、さまざまな形で天気を教えてくれる結晶が生まれ、浮かんだり沈殿したりといろいろな表情を見せてくれます。
天気による結晶の発生をじっくり見るのはもちろん、「ストームグラス」の作り方や原理、そもそもどうやって結晶は析出するのかなど......。毎日思いをはせたくなってしまうようなアイテムといえるのです。
出かける前には「テンポドロップ」の様子を観察することでお天気をチェックしつつ、その不思議な仕組みや結晶の科学なんかに思いをはせてみてはいかがでしょうか。
それでは、「テンポドロップ」を楽しむためのヒントを少しお伝えします。
ストームグラスってどんな薬品で作られているの?
ストームグラスに密封された液体の中で主に使われているのは、防虫剤によく用いられる「樟脳(しょうのう)」という白い結晶と、消毒液で有名な「エタノール」という液体のアルコールです。
アルコール内に溶けた樟脳が、天候の変化に反応し結晶化することで、19世紀の船乗りは天気を予測していました。
晴れ...液体が澄み切っている
雨...星形の結晶が浮遊する
大雨・台風...大きな結晶の固まりができる
雪...液体全体が濁り、小さな結晶が浮遊する
梅雨も明けてお天気はだいぶよい日が多くなりましたが、憂鬱な雨も「星形の結晶が浮かぶ」となれば、ちょっとワクワクした気持ちになるのではないでしょうか。
それぞれの薬品がどういった役割をしているのかなど、踏み込んで調べてみるのもありですね。
なにが影響して結晶ができるの?
「天候の変化」と一言で言っても、具体的になにが影響して結晶の振る舞いが変わるのかはピンときませんよね。
「晴れ」「曇り」「雨」「雪」など、お天気の変化は目に見えてわかるものですが、その中では「気温」だったり「気圧」「湿度」だったりとさまざまなファクターが影響しあっているのです。
お天気ごとに各数値の特徴などを調べて、結晶の形にどう影響しているかなどを考察してみるのもいいでしょう。
また、「結晶」には、海水を蒸発させて簡単に析出させることができるものから、高温高圧化で人間の一生よりも長い年月をかけて成長をしていく「宝石」など、身近に作れるものから地球の働きによってできるものまでたくさんの種類があります。
結晶の種類などを調べてまとめてみるのも自由研究っぽいですし、また違った発見ができるかも。
正確なお天気予測はできませんが、「朝のテンポドロップの様子」と「実際のお天気」を比べてみて、予報が合う確率を考えたりするのも楽しいかもしれませんね。
source: machi-ya
(イチカ)