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荻上チキ責任編集
“α-Synodos”
vol.157(2014/10/01)
量より質か、質より量か
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★今号のトピックス
○はじめに
1.岸政彦×筒井淳也
それって、量的調査で決着つくと思うんですが――質的調査VS量的調査
2.岸政彦×筒井淳也
「比較しろ」って簡単に言いますけどね――質的調査VS量的調査
3.森田果
「因果関係」の探り方!――実証分析の仕組みと限界
4.朴沙羅
「移民の種」の生活史
5.特別転載!
困ってるズ!号外 応援版限定配信コラム
○編集後記
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○はじめに
過ごしやすい季節になってきました。今月10月1日号の「αシノドス」は「量より質か、質より量か」号です。社会調査における、質的調査と量的調査を比較しながら、社会を調べる手法について読み解いていきます。
まず、岸政彦×筒井淳也「それって、量的調査で決着つくと思うんですが――質的調査VS量的調査」をお送りします。生活史を中心とした質的調査を行っている岸政彦さんと、計量を使った量的調査が専門の筒井淳也さんによる、遠慮なしのクロスオーバートークです。この記事では、筒井さんが、「量的で解決できる問題を、質的調査でやるのってどうなのよ」と先制攻撃します。さて、どうなっていくのでしょうか。
対する後半の、「『比較しろ』って簡単に言いますけどね――質的調査VS量的調査」では、「量的の人ってすぐに『比較しろ』って言いますよね」と岸さんが反撃。「比較のなにが問題なんですか」と筒井さんも応戦。比較することから見えてくる、両者のスタンスの違いが炙りだされます。ちなみに、この対談を収録するために大阪に出張してきました。ウィルスミスお気に入りのタイヤキが美味しかったです。
次の記事は、量的研究サイドからご寄稿いただいた、森田果さんの「『因果関係』の探り方!――実証分析の仕組みと限界」です。森田さんと言えば今年6月に刊行された『実証分析入門 データから「因果関係」を読み解く作法』(日本評論社)が、話題になりました。(なぜ、話題になったのかは、ぜひ検索してみてください)難しいイメージのある実証分析ですが、数式を使わず、その入り口をのぞける記事となっております。
最後に、質的調査サイドから朴沙羅さんの「『移民の種』の生活史」をお届け。「祖父母はなぜ日本に戻ってきたのか」と自身のルーツから、家族と個人の生活史の中で形成される「移民の種」はどのように発芽していったのか問いかけます。5000字弱のエッセイですが、大河小説を読んでいるような壮大な気持ちになります。
また、なんと今号には、困ってるズ応援版からの特別転載が! シノドスで紹介し、大きな話題を呼んだ、「幻聴妄想かるた」の制作メンバーへのインタビューです。こちらも、ぜひご注目ください!
というわけで、今号もどうぞお楽しみください!(山本)
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