東京都の猪瀬知事が、ニューヨークタイムズとのインタビューでイスタンブールを批判したという報道がありました。ライバル都市の批判はIOC憲章で禁止されており、IOCが注意する声明を出す事態になっています。

知事は直後に「他の立候補都市を批判する意図はまったく無い」とのコメントを出したものの、お昼前に都庁で記者会見し、「不適切な発言があって訂正したい」と謝罪しました。五輪招致を目指す上で、今回の知事発言は国際的な誤解を招き、軽率だったと言わざるを得ません。昨今、一部で問題になっているように他国や他民族に対する敬意を欠いた社会的風潮も思い起こさせ、遺憾に思います。

招致ムードに水を差されたとはいえ、招致委員会の調査では、都民の支持率が70%に達しました。ここで諦めてはいけません。

震災復興では、民間による「新しい公共」が政治や行政とは違う形で大きな力となりました。インターネットを通じて、東京五輪への思いを世界に届けることは可能です。都民の皆さんの知恵と行動力を今こそ結集しましょう!