▼国際関係は「枠組み(システム)」についてもう一回。
こんにちは、わだです。
枠組みについて、もう一回語りたい
っていうんですから、
しつこいですよね、私も。
しかし、この枠組みの重要性は、
何度も見過ごされてるんですよ。
アメリカ通信では、「ツキュディデスの罠」について
何度も報じて紹介してきました。
でも、保守系の言論界では、
アメリカの大統領選に関しては、
「バイデンになったら日本は、世界は終わりや!」
という陰謀論一色でした。
そこで、グレアム・アリソン の「ツキュディデスの罠」です。
古代から、覇権国家はたった一国であり、
覇権に挑戦する力をつけた新興国と、
必ず覇権争いをしてきたという話です。
明治以降、日本は力をつけ、
日清、日露戦争に勝ちました。
そしてアジアで完全に地域覇権を握りました。
アジア市場を考える上でアメリカにとって
日本は目障りでした。
当時の日本はアジアを制したとはいえ、
植民地もなく、資源もない貧乏国でした。
最大の貿易相手国である超大国アメリカと
戦争などしたくはありません。
実際に、まったくその気はありませんでした。
しかし、日英同盟を切られてしまったあとは、
アメリカにどんどん締め上げられました。
主戦派と思われていた東条英機が首相になりました。
しかし、昭和天皇の大御心は、
「アメリカとの戦争は避けよ」
であることを知り、
陛下への思い、忠誠心も強い東条は、
必死で不戦に全力を尽くします。
しかし、ABCD包囲網が出来上がり、
国際的な枠組みではもう
「日米戦争」が決まっていました。
何をしても開戦を回避できない状態でした。
後の東京裁判における
東条英機の宣誓供述書に詳しくありますが、
日本は何をやっても後手後手で、
どう対処しても次々とほころびが広がり、
戦争に組み込まれていったのです。
東条英機というリーダーが、
昭和天皇に命を捧げるつもりで動いても
どうにもならなかったのです。
リーダーでできることは1-2割くらいで、
国際的な「枠組み」で決まっていたら
彼らにもできることに限界があります。
話を戻します。
アジアでの覇権を握った日本は、
世界覇権国アメリカに逆らう気など、
これっぽちもなかったのに、
最後は真珠湾攻撃をしかけてしまうのです。
日本国民のストレスはピークだったようで、
国民のほとんどは
「胸のすくような攻撃だ」
と讃えました。
巨大な結婚式場を経営する社長も、
人口減少で少子高齢化する地方であれば、
業態変えない限り、そこでできる売上アップは
限界ありますよね。
結婚する若者がいないんですから。
わかりやすくいうと、そういう感じです。
日本の政治議論も
リーダー論や政党論でなく、
環境や国際関係論の枠組み(システム)
から考えることも必要なのではないでしょうか?
さて、過去の「日米」の衝突が、
今回「米中」に置き換えられました。
日米豪印の「クワッド体制」が、完成しつつあります。
この「中国封じ込め」からの「対中戦争」を
客観的に見ていきたいと思いませんか?
感情的に見るとどうしても、
「民主主義を守る光の戦士トランプじゃなきゃだめだ」
「バイデンは中国共産党に買収された中共のスパイだ」
「だから日本と世界は大変なことになる」
という陰謀論にハマってしまうかもしれませんが、
みなさんにはぜひ踏みとどまって、
大きな流れを客観的に見てほしいのです。
なんとか、ここは歴史の教訓に学び、
そして国際政治のセオリーから、
今回の米中激突を客観的に覗いていただきたい
と思っています。
それをまとめたのが「米中激突シリーズ」の
「米中20年戦争に備えよ!Part.6」です。
客観的に見る、と言っても、
日本は当事者です。
米国側の前線基地ですから
戦場にもなります。
国家のサバイバルをかけた中で、
日本の国論を正しい方向に導くために
今回も音声講座をつくりました。
われわれは日本を
この戦争での、真の『勝ち組』にしたいのです。
国家のサバイバルと、
個人のサバイバルに興味のあるかたは
ぜひこちらから
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(和田 憲治:https://twitter.com/media_otb )
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THE STANDARD JOURNAL アメリカ通信
スタンダードジャーナル編集部
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