▼人間性でなく、枠組みで決まるってどうよ?

みなさん、こんにちは

和田です。

突然大きな揺れによってエレベーターが止まりました。
そんな、不慮の事故に巻き込まれてしまうが、
そこで乗り合わせたのが、理想の異性であり、
その出逢いがいかなる危機であっても
共に励まし合い、乗り越えたとき、やがて恋に落ちる。

とか、そんな都合のいいヨコシマなことを
みなさんは、想像したことはないでしょうか?

そんなありえない出逢いを考えたことはないでしょうか?

いや、あるはずです。

映画「スピード」や「君の名は」なんかもそうですが、
多くの映画を見て、小説や漫画を読んできたら、
そのパタンが大ヒットやベストセラーになるのは、
そういうストーリーを多くの人が望んでいるからです。

これは鉄板です。
みんな大好き、定番なのです。


普通に出会っていれば、
相手とすれ違って終わるのですが、
同じ危機を乗り越えるなら、
同じ気持ちを簡単に共有することができます。

さらに、相手と本音で話し合ったり、
相手を信頼せざるをえない場面もでてきます。
偶然の事故が必然の恋になるのです。
相手の命やまわりの人までを救ったのであれば、
普段のルックスや多少の人間性のハンデも
簡単に乗り越えるのです。

そんなどスケベなあなたに伝えたいのが、
「危機という枠組み」ってオイシイということです。

ちなみに、皆さんは中曽根康弘元首相を
評価しているでしょうか?
米国レーガン大統領とロン・ヤス時代を築き、
ソ連との冷戦に勝利に導きました。

私は、中曽根氏を評価していません。
靖国神社への対応など見ていて、
中曽根氏のような薄っぺらい男が
レーガン大統領と
あのような関係にできたのか不思議でした。

が、奥山先生からリアリズムを習ってから
いっぺんでわかりました。

ソ連の驚異が、中曽根ーレーガン関係を作らせたのです。

単なる危機という枠組みが
友情があるかのような関係を
作らせたのです。(きっと)。

本来ならば、中曽根のような靖国の英霊よりも、
CCPの友人の出世を願い、気遣う男が
カウボーイと言われた
レーガンと打ち解けるわけないのです。

対ソ連という危機から毎日のごとく、
何度も何度も日米で、ソ連の悪口のやり取りが続いたら、
打ち解けざるをえなかったのです。

中曽根氏本人の魅力がなかろうと、
歴史観から滲む哲学がさっぱりなかろうと、
関係なかったのです。

さて、今回、アメリカ大統領選挙で、
トランプでなく、バイデンが勝ったら大変だ
という話がありました。
しかし、リアリズムを学んでいれば、
結局、中国という脅威があれば、
日米はくっつかざるをえないのです。

人間性からくる魅力で惹かれ合うんじゃない、
そんな人の出会いじゃない、
危機が枠組みとして物事を動かすのです。
本来、仲良くなるべき人間性同士でなくても、
危機が日米の二カ国を仲良くさせるのです。

こんなこというから、
リアリズムに夢やロマンはありません。
国のリーダーの魅力やリーダーシップでなく、
単に危機に対する枠組みで
同盟関係が強化されるのです。

さて、米中激突の中で、
そういう、冷酷なリアリズムの話を
もっと聞きたかったら以下のリンクから
↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓
(和田 憲治:https://twitter.com/media_otb