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「戦争にチャンスを与えよ」を読み終えた方へ|THE STANDARD JOURNAL 2
紫@運営 です。
このブロマガをお読みの皆さんは、
もちろん、エドワード・ルトワックさんの新書
▼「戦争にチャンスを与えよ」(文春新書)
は、既にお読みのことと思いますが、
※未読の方はぜひともお読み下さい。
この本を読まれて、ルトワックさんの議論の
強烈な破壊力に打ちのめされた方も
たくさんいらっしゃるのではないでしょうか。
そんなかたにぜひともチャレンジして頂きたいのが・・・
▼「地政学を英国で学んだ」(奥山真司ブログ)
ポスト・ヒロイック・ウォーに向かって:
ルトワックの「ポストヒロイック・ウォー」(試訳)
※元論文
▼Toward Post-Heroic Warfare
By Edward N. Luttwak
こちらです。
「中国4.0」や「戦争にチャンスを与えよ」
のような柔らかい文体でベストセラーとなった
あのルトワックさんとは、また一味違った、
非常に硬派で濃厚な議論が堪能できます。
(一部引用)
・戦争に内在する永続的な構造や心理学について
深い洞察力を備えたクラウゼヴィッツの教えは、
いまだにそれを凌ぐものがないほどだ。
---
・もしわれわれがナポレオン式の概念から離れ、
一八世紀型の歴史的に「普通」の状態を認めることができれば、
同じジレンマが出現してそれをうまく克服できた、
多くの歴史的な事例に気づくことができる。
---
・ローマ軍の包囲戦の現代版ともいえる
貿易禁止や武力封鎖というのは、
戦術的なものではなくて戦略的なものである。
---
・興奮した国家は結果をすぐ求めたがるものだが、
貿易禁止や封鎖の効果というのは
すぐに出るというよりもむしろ累積的なものであり、
その結果は思ったよりも長くかかることが多い。
---
・このような封鎖や貿易禁止、もしくは
進行の遅い累積的な形の戦闘を最大限活用するためには、
計算された意図的な忍耐を尊重する、
新しい(というか復活した)戦争の概念が必要になるだろう。
---
・現在の軍備調達や戦術ドクトリンに関して、
われわれは古代ローマ軍の実践からさらに学ぶことがある。
---
・ローマ人は、敵の損害を最大化するよりも、
味方の犠牲者を最小化することに
明らかに努力を傾けていたのである。
---
・現代においてローマ人の要塞と同じことを行うとすれば、
それは現代の技術によって壁や要塞を建造することではなく、
むしろローマ人がその前提として
優先していたことを真似ることにある。
---
・現在の状況から求められているのは、
単なる戦争の新しいコンセプトだけではない。
それは軍事計画に非英雄的な現実主義を取り入れた、
軍事行動における過剰な小心さを克服するための
新しいメンタリティなのだ。
---
(引用終わり)
さて如何でしょうか?
皆さんも思わず読みたくなってきませんか?
「でもちょっと難しそうだな…」
と思われましたか?
でも大丈夫です。そんなときは・・・
▼奥山真司の現代の
クラウゼヴィッツ『戦争論』講座
ステマではなく、自信をもって"モロマ"します(笑)。
おくやまさんが戦略研究の<本場>で得た
学問的経験と知見を余すところなく詰め込んだ
この「クラウゼビッツ」解説CDを聴けば
ルトワックさんの「ポスト・ヒロイック・ウォーに向かって」
のような濃厚な議論も
すんなり理解できるようになりますし、他にも例えば、
▼クラウゼヴィッツの「正しい読み方」
ー『戦争論』入門ー
この、いわゆる「ホイザー本」が、如何に大事な書物なのか?
なぜ、おくやまさんがこの本をイチオシするのか?
などなどが、非常によくご理解頂けること必定。
おくやまさんご自身が
いつもの番組でよく話している、
「クラウゼビッツは生きている!」
という言葉の意味が、確信を持って実感出来ます。
おそらく、現在日本国内で出回っている
いわゆる「クラウゼビッツ」本はもう必要ありません!
※と恐れながら、こっそり断言してしまいます…(笑)
それはともかく・・・
まずはこちらをぜひともお読みになってみて下さい。
▼「地政学を英国で学んだ」(奥山真司ブログ)
ポスト・ヒロイック・ウォーに向かって:
ルトワックの「ポストヒロイック・ウォー」(試訳)
( 紫@運営 )
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