今夜の放送の特集コーナーの予告です。
すでにお知らせした通り、
私は先週ルトワックと伊豆の温泉宿で
泊まり込みインタビューをしてきました。
もちろんそこから本を作るので、
そこでの内容をすべて話すことはできませんが、
一つだけカギとなることを
番組の中で説明してみたいと思っています。
それは、中国が『自滅する中国』で描かれているような、
周辺国にいきなりケンカを売るような政策転換をなぜしたのか、
ということです。
すでに先週の特集コーナーをご覧になった方は
ご存知かもしれませんが、
中国は胡錦濤時代から習近平時代に変わるときに、
アメリカだけでなく、世界に対して
非常に傲慢な態度を見せ始めております。
そのきっかけは、みなさんもご存知の通り、
2,008年のリーマン・ショックによって、
西側の金融体制が崩壊しつつあり、
逆に中国経済は無敵に見えたことです。
ルトワックによれば、ここで中国は
致命的に3つの大きな間違いを犯した
と言っておりました。
その3つとは
(1)「国力発揮の勘違い」
(2)「線的予測の過信」
(3)「二国間関係」
ということなのですが、
これだけでは何が何だかわかりませんよね(苦笑
ただし説明を聞いてみると、なるほどたしかに
中国が対外政策で大きな間違いを犯してしまったのは仕方ないな、
と納得できるものでした。
要するにルトワックは『自滅する中国』で描かれた
中国の対外政策の間違いの根本原因に深く切り込んで分析していて、
しかもこのような間違いは、世界のすべての国(過去の日本も含む)
にも当てはまるものだ、と説明しているわけです。
私も国際関係の理論を学ぶ者ですが、
ルトワックのこの中国が犯した間違いに関する分析というのは、
とても斬新で、いままでに全くないものであると感じました。
ぜひ今夜の特集コーナーを楽しみにしていてください。
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