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おくやま です。
また今年も「終戦の夏」がやってきましたが、
そうなると国際政治に非常に大きな影響を及ぼした核兵器、
つまり広島と長崎に落とされた
「原爆」についての議論も忘れてはなりません。
この人類最終兵器の戦略的な役割(第二次大戦に勝利する)
ですが、ワシントン・ポスト紙にベテランの歴史学者が
「原爆に関する5つのウソ」という興味深いものを書いておりました。
その5つとは、
(1)原爆が戦争を終わらせた
(2)投下が米兵50万を救った
(3)投下以外には侵略しかなかった
(4)日本人に事前警告あった
(5)戦後露の優位に立てる時機を選択した
というもので、これらはウソであるということを
それぞれの簡潔に論じているわけです。
国際政治を勉強している人々の間では、
これらのいくつかについては
「まあウソだよね」ということを知っているわけですが、
たとえば(2)や(4)のように、
アメリカ国内では強く信じられていたことを
この記事を読んで始めて知った・・・
という日本人は多いのではないでしょうか。
私がこの記事を取り上げた理由は2つあります。
一つはアメリカのような国も、自国民に対してプロパガンダする、
いわゆる「ナショナリスト的な神話」が極めて重要になってくる
ということ。
彼らも自分たちが原爆という人類最終兵器を使ってしまった・・・
という意味で完全に「イノセント」ではないことを
ある程度は自覚しており、それをカバーするために
ウソを必要としているということです。
そしてもう一つが、被爆者が語る恐怖の地獄絵が、
そのまま世界の平和と安定に寄与しているという、
まさにパラドックスとでも言うべき状態を引き起こしている、
ということです。
核兵器はたしかに悲惨です。
そしてそれを語り継ぐことは本当に重要です。
ところがそうすることによって、
世界の野心や恐怖心にかられた国のリーダーたちは、
そんな大災害を引き起こす兵器を、あえて持とうとしてしまうのです。
そしてそれを持ったが故に、逆にそれが強烈な抑止力となり、
大規模な戦争が起こせなくなって平和が訪れるわけです。
なんというか、この世は本当にパラドックスに満ちております。
( おくやま )
http://www.realist.jp/strata.html
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■-編集後記-(和田)-----------------------------------■
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しかし、「日本人に事前警告あった」って知らなかった。
戦争プロパガンダってなんでもありというか、
アメリカは国内を黙らせるためになんでもやるんだなと
改めて思った次第ですね。
放送でもいいましたが、
現在90歳超えた被爆者がTVに映っています。
海外はもちろん、国内でも平均寿命を超えています。
被爆者の方にはもちろんいつまでも長寿で
健康でいて欲しいと思いますが、
それとは別に、そのうちこのまま100歳とかになった映像が
世界に流れるって衝撃映像ではないかと思います。
当時は放射能の知識がなく、普通に街に戻って畑を耕し
そこで生活をしてきた方々です。
要するに、火力で火傷で死亡した人は多いけれども、
大量の放射能を浴びた人が、後遺症で発がんするリスクが
低いことの証明になってやしかないかと・・・。
福島原発では、被爆者は放射能の後遺症があって
後年ガンの可能性が高いということで、補償しろ!という人は、
現在さすがにこの広島長崎市に戻って生活した人よりは
放射能を浴びてないのではないか?
※おくやまさんの生放送裏話等はこちらで・・・?
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(担当:紫)
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