おくやまです。
番組中にも何度かお話させていただいてますが、
私が翻訳したロバート・カプランの
『南シナ海:中国海洋覇権の野望』
(http://goo.gl/plcQAK)
がいよいよ来週発売されます。
現地での取材に基づいたリアルな話題から、
カプランらしい歴史についての話、
さらには政治哲学の議論まで含んだ、
コンパクトながらも多くの示唆に富む
「南シナ海の安全保障情勢本」
が日本語版になりました。
実は、すでに多くの方々から、
「結局のところ、原著者カプランの南シナ海についての
見通しに対する結論はどうなの?」
というご質問を多く受けておりまして、
それに対する私の答えとしては、当面は
「実際に読んでください」
と言う、実に身も蓋もないものになっております(笑)
冗談はともかく、訳した本人としては、
この本の中で展開されている現地情報を知ること、
そして、カプランの論理展開を味わうことが大事だ
と考えておりまして、
カプランの出した結論ももちろん面白いのですが、
それよりも、そこ至るまでの内容を丸ごと味わって頂きたい・・・
つまり、それくらい面白い本なのです。
とは言え、
「それでも結論を知りたい!」
というのが人情というもの。
ですので、今回は「アメ通」読者の方々"だけ!"に、
"発売前の本であるにもかかわらず!"
その結論の一部を"特別に!"お教えいたします。(笑)
以下に抜き出したのは、
本書の中の第八章の最後の部分です。
非常に興味深い内容ですで、
まずは、じっくりお読み下さい。
===
南シナ海は、それが平時・戦時にかかわらず、
現在と将来の世界の姿を想像させるものだ。
ここは軍艦と石油タンカーで混雑している、
緊張感あふれる世界だ。
もちろんこのような状態が
すぐさま実際の戦闘につながるわけではないのだが、
それでもこの海域を想定したウォーゲーム(シミュレーション)は
継続して行われている。
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