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春日太一の木曜邦画劇場 第588回「名優たちによる魅力的な登場人物がご都合主義的物語をカバーしていた」『ある殺し屋の鍵』

2024/08/28 07:00 投稿

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  • コラム
  • 春日太一
 今回は『ある殺し屋の鍵』を取り上げる。
 市川雷蔵が凄腕の殺し屋を演じたシリーズの二作目だが、前作の主人公が表で小料理屋を営む塩沢で、本作は日本舞踊の師匠の新田だったりと、両作に直接の繋がりはない。
 今度の新田の標的は、脱税を繰り返す悪徳金融業者の朝倉(内田朝雄)だ。新田はなんなく役目を果たすが、自身もまた口封じのために命を狙われる。窮地を脱した新田は、単身で巨悪に挑んでいく――。 
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