週刊文春デジタル

最後のテレビ論 第15回 鈴木おさむ「常識を壊して伝説を作る土屋敏男さんと飯島三智さん 前編」

2024/01/25 05:00 投稿

  • タグ:
  • コラム
  • 鈴木おさむ
 今回は「常識」について、僕がリスペクトする二人の話から考えていきたいと思います。
 一人目は、元日本テレビの土屋敏男さんです。1992年に始まった「電波少年」を作った人です。番組にもTプロデューサーとして出演し恐れられていました。
 僕は土屋さんと一緒に番組作りをしたことはありません。が、僕が放送作家になった年に始まったこの番組は刺激的で新しく、まだ若造の僕を焦らせおおいに嫉妬させてくれました。
 アポなしという言葉を流行らせ、初期の「渋谷のチーマーを更生させたい!」などの危険な体当たり企画、そして「ユーラシア大陸横断ヒッチハイク」の大ヒット企画以降もヒット企画を連発。間違いなくテレビの歴史を塗り替えた。
 中でも僕が一番嫉妬した企画と言えば「電波少年的懸賞生活」で、芸人のなすびが、都内の某アパートへ連れていかれ、全裸になって「人は懸賞だけで生きていけるか?」ということを検証する企画。すべてが見たことない映像。シンプルに「このあとどうなるの?」の連続。まさに、これぞテレビ。 
週刊文春デジタル

ここから先は有料になります

チャンネルに入会して購読する

月額:¥880 (税込)

  • チャンネルに入会すると、チャンネル内の全ての記事が購読できます。
  • 入会者特典:月額会員のみが当月に発行された記事を先行して読めます

ニコニコポイントで購入する

  • この記事は月額会員限定の記事です。都度購入はできません。

コメント

コメントはまだありません
コメントを書き込むにはログインしてください。

いまブロマガで人気の記事

週刊文春デジタル

週刊文春デジタル

月額
¥880  (税込)
このチャンネルの詳細