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春日太一の木曜邦画劇場 第563回「恐ろしいまでの『作家の業』。鶴屋南北の姿が橋本忍に重なる」『白扇 みだれ黒髪』

2023/12/14 05:00 投稿

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  • コラム
  • 春日太一
 橋本忍は名作として広く知られる映画の脚本を数多く書いてきた。ただ、実は結構な多作でもあり、そのフィルモグラフィの中には有名ではない作品も少なくない。
 そうした映画は、名画座や衛星放送で稀にかかる時にしか観る機会はなかった。それが今では、配信プラットフォームのU-NEXTでかなりの数が観られるように。
 今回取り上げる『白扇 みだれ黒髪』も、そんな一本だ。
 本作の原作は邦枝完二で、鶴屋南北(坂東簑助)が田宮伊右衛門(東千代之介)と出会い、それをキッカケに『東海道四谷怪談』を着想していくという物語になっている。 
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