「『関口の乱』は、岸田政権における幹部同士の信頼関係が総崩れしている現状を露わにした」と言うのは政治部の記者だ。
十一月二十七日の自民党役員会は、主宰者の党総裁、岸田文雄首相が不在のまま開かれた。午後五時にセットされていたが、参院予算委員会が長引いた上、五時四十五分には子ども・若者支援に関する表彰式、六時半にはベトナム首脳との会談が予定されていた。
そこで気を遣った首相が茂木敏充幹事長に「総裁抜きで役員会を行って欲しい」と伝えたのだ。
しかし、茂木氏の根回し不足のせいか、役員会は荒れ模様となった。
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