僕の家は子供のころからおばあちゃんが同居していたのですが(おじいちゃんは僕が生まれる前に他界)、おばあちゃんの部屋に、1つ大きな古い箪笥がありました。

 その箪笥の一番上の引き出しは鍵がかかっていて、僕はその中を見たことも、開けているところも見たことがありませんでした。

 でもたった一度だけ夜中におばあちゃんがその引き出しをあけて、くちゃくちゃ、くちゃくちゃ何かを食べていたのを見たことがあります。

 僕はそれを見てすごく気味が悪かったのを覚えていました。

 そんなおばあちゃんが亡くなり、箪笥を処分することに。僕は一番上の引き出しの中がどうしても気になり、処分する前に、なんとか中を見ることができました。

 中には、「黒茶けた何かの破片」がいくつかありましたが、一体なんだったのかは分かりません。