赤門と呼ばれる朱塗りの門は江戸時代、将軍家の娘を嫁に迎えた大名の家に建てられている。故に赤門を構えているだけでその家の格式が高いことがわかる。が、そんな意味合いがある赤門以外にも『赤門』は存在するようだ。

某県のある資料館に残されている古文書には「地獄へとつながる門がある。それは赤く塗られた門であり、一見して朱塗りの赤門だと思いきやそうではない。それは地獄の餓鬼どもの血で塗られた門である。格式高い家柄と勘違いし入っていったものはそのまま地獄へ落ちる」という意味合いのことが書かれているという。

どうやら正式な『赤門』以外の『赤門』は負の意味合いが非常に強いらしい。

街を歩いてふと赤門を見つけたとき「あ、赤門だ」と興味本位でその門をくぐることだけは避けるようにしなければならない。