定期号[2013年10月31日号/通巻No.94]
今号の執筆担当:渡部真
「石のスープ」編集部の渡部です。
先月の24日に配信してから丸1か月も配信を怠り、たいへん申し訳ありませんでした。
今月は、この1号のみの配信となる事をお許しください。11月には、今月分も合わせて充実した内容をお送りいたします。
■来年4月に再び「中間報告」
さて、この間、何をしていたか……。
細々と仕事が忙しかったり、少々体調を崩して寝ていたりもありました。しかも体調を崩したのが月末だったという事もありまして、「石のスープ」の編集・執筆作業が進まなかったこともあります。本当にすいません。
仕事の話をしますと、この2か月で一番大きな動きは、来年3月に向けて、拙編著である「風化する光と影」の続編を企画していました。
2012年3月、東日本大震災から丸1年を迎えるにあたって、渋井哲也さん、村上和巳さん、そして僕の3人が中心になって、それまで1年間の取材成果を発表する場として「風化する光と影〜“メディアから消えつつある震災”の中間報告」(マイウェイ出版)を出版しました。
そこでサブタイトルに「中間報告」と付けたのは、僕らが今後も取材を続ける覚悟を表明したものでもあり、いずれ将来に再び取材成果を報告する本を出版するという宣言でもありました。
今現在、あの震災から2年8か月が経とうとしています。日々刻々と新しいニュースが流れ、社会の変革が起こっています。先日、台風の影響などによって伊豆大島災害が起きたように、自然の猛威による新たな災害も起きています。
そういう中で、もちろん大事なニュースは東日本大震災だけではありません。僕ら記者は、けっしてそればかりを取材しているわけでもありません。しかし、今なお現在進行形である東日本大震災が、ニュースの扱いとしても小さくなりつつあり、社会全体からの関心も少しずつ薄れる中で、僕も渋井さんも村上さんも、まだまだ東北各地の被災状況や復興に向けた動きを見続けていきたいと思っていますし、その取材成果を少しでも発表していかなければいけないと思っています。
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