フリーランサーズ・マガジン「石のスープ」

【サンプル記事】フリーランサーズ・マガジン「石のスープ」

2012/10/29 23:34 投稿

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石のスープ
ニコニコブロマガ版・創刊号[2012年10月29日号/通巻No.0]



2011年9月に創刊された「石のスープ」がニコニコチャンネルに登場!


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 こんにちは。
 そして、「週刊 石のスープ」をご愛読くださいましてありがとうございます。

 突然ですが、皆さん、「石のスープ」というポルトガルの民話をご存知ですか?

*  *  *  *  *

 とある村に、お腹をすかした旅人がやってきた。村人たちに食事を与えてくれるように頼んでみたが、自分たちの大切な食料を分ける事は出来ないと、断られてしまう。一度は引き下がった旅人だが、傍の石を拾い、再び村人たちと交渉した。
「故郷から持ってきたこの石を入れると、とてもおいしいスープができるんです。鍋を借りてお水をいただくだけで結構なのですが……」

 もちろん誰も信じなかったが、水と鍋だけならと村人の一人が半信半疑で旅人に水を与え鍋を貸してくれた。
 さっそく旅人は石を煮始めた。村人たちは、この奇妙な料理に興味津々。暫くして味見をしている旅人に、一人の村人がスープの出来を尋ねた。
「この石は、すでに沢山のスープを作り過ぎていて、少し味が薄くなってしまっています。塩と胡椒があれば、もっとおいしくなるんですが……」
 すると別の村人が、塩と胡椒だけならと旅人に与えてくれた。

 同じ要領で、野菜や肉を村人たちから少しずつ分け与えてもらった旅人は、見事においしいスープを作り上げた。
 スープの正体に気づかず、おいしい石のスープに感心する村人たち。
 スープで満腹になった旅人は、お礼だからと言って村に石を与え、また旅立っていった。

*  *  *  *  *

 こんなお話です。

 今でもポルトガルのある地方では、レストランで「石のスープ」を注文すると本当に石の入ったスープが出てくるそうです。
 このお話は、「知恵」や「協力」の比喩として伝わっているとか……。

「石のスープ」を発行する僕たちは、フリーランスとして活動しているジャーナリストやライターです。

 それぞれのライフワークとしている取材対象はバラバラですし、それぞれの価値観も違います。そんなバラバラのフリーランサー達が協力しあって、一つのメールマガジンを発行したら、いったいどんな媒体になるか、僕たちにもわかりません(笑)。それでも、この混沌とした時代に活動する同世代のフリーランサー達が、様々なしがらみから解放され、それぞれに見た社会の出来事を伝えることで、きっと僕たちなりの媒体が出来上がると思います。

 2012年11月現在、レギュラーメンバーとして配信しているのは、フリーライターの渋井哲也、フリージャーナリストの村上和巳、フリーランス編集者の渡部真の3人です。ふだんはバラバラなこの3人に共通するのは、2011年3月11日に発生した東日本大震災を発災直後から取材し続けている事。
 そのため、現在「石のスープ」は、この3人による東日本大震災の取材報告を定期的にお届けし、その他のスポットメンバーやゲストライターからの寄稿などについては、様々なテーマでお送りしています。

 こんな僕たちが作った「石のスープ」が、どんな味になるのか、ぜひご賞味ください。

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■発行について
不定期刊(毎月3回程度発行)
 渋井哲也、村上和巳、渡部真の3人が、毎月それぞれ1本ずつ(月に3号)配信します。そのほか、スポットメンバーやゲストライターが参加し、増刊号をお届けする事もあります。


■料金
月315円


■執筆者プロフィール

渋井 哲也 しぶい・てつや 【レギュラー・メンバー】
連載タイトル:「『一歩前』でも届かない」
1969年、栃木県生まれ。長野日報社記者を経てフリーライター。自殺やメンタルヘルスやネット・コミュニケーションなどに関心がある。東日本大震災では、阪神淡路大震災の取材経験を生かし、東北各地をつぶさに取材している。
著書に「自殺を防ぐためのいくつかの手がかり」(河出書房新社)など多数。ビジネスメディア「誠」で、「東日本大震災ルポ・被災地を歩く」を連載。
[ビジネスメディア「誠」] http://bizmakoto.jp/
[Twitter] https://twitter.com/shibutetu
[ブログ] http://shibutetu.jugem.jp/

村上 和巳 むらかみ・かずみ 【レギュラー・メンバー】
連載タイトル:「我、百文の一山なれど」
1969年、宮城県生まれ。医療専門紙記者を経てフリージャーナリストに。イラク戦争などの現地取材を中心に国際紛争、安全保障問題を専門としているほか、医療・科学技術分野の取材・執筆も取り組む。著書に「化学兵器の全貌」(三修社)、「大地震で壊れる町、壊れない町」(宝島社)、「戦友が死体となる瞬間〜戦場ジャーナリスト達が見た紛争地」(三修社/共著)など多数。
[Twitter] https://twitter.com/JapanCenturion
[サイト] http://www.k-murakami.com/

渡部 真 わたべ・まこと 【レギュラー・メンバー】
連載タイトル:「勝手気ままに〜取材時のこぼれ話や裏話など〜」
1967年、東京都生まれ。広告制作会社を経て、フリーランス編集者・ライターとなる。下町文化、映画、教育問題など、幅広い分野で取材を続け、編集中心に、執筆、撮影、デザインとプリプレス全般において様々な活動を展開。東日本大震災以降、東北各地で取材活動を続けながら、とくに被災した学校や教育現場の取材を重ねる。
震災関係では、『3.11 絆のメッセージ』(共著/東京書店)、『自由報道協会が追った3.11』(共著/扶桑社)、『風化する光と影〜“メディアから消えつつある震災”の中間報告」(共著/マイウェイ出版)、「週刊金曜日・増刊号〜さようなら原発 路上から革命」(編集・執筆/金曜日)など。
[Twitter] https://twitter.com/craft_box
[ブログ] http://makoto-craftbox.cocolog-nifty.com

西村 仁美 にしむら・ひとみ 【スポット・メンバー】
連載タイトル:「とりあえず行ってみる〜風の向くまま気の赴くままに〜」
1968年、東京生まれ。フリーターをしながらアジアを放浪。のち、ルポライター兼フォトグラファーに転身。主に野宿生活者や少年に関わる社会問題、を中心に取材。奄美や沖縄、韓国のシャーマンの自然観や世界観、チベットの精神文化などにも関心があり、取材ジャンルの幅を近年さらに広げつつある。
著書に『悔 野宿生活者の死と少年たちの十字架』(現代書館刊)『「ユタ」の黄金言葉』(東邦出版刊)『格安! B級 快適生活術』(共著/ちくま文庫)など。
[Twitter] https://twitter.com/ruri_kakesu
[ブログ] http://ameblo.jp/0978neji-radio

三宅 勝久 みやけ・かつひさ 【スポット・メンバー】
連載タイトル:「東京地裁高裁アパルトヘイト観察記
1965年、岡山県生まれ。フリーカメラマンとして中南米・アフリカの紛争地などを取材、『山陽新聞』記者を経て2002年からジャーナリスト。サラ金、自衛隊内の人権問題などをテーマに執筆している。
主著に『債鬼は眠らず サラ金崩壊時代の収奪産業レポート』(同時社)、『自衛隊員が死んでいく “自殺事故”多発地帯からの報告』(花伝社)、『武富士追及 言論弾圧裁判1000日の闘い』(リム出版新社)『自衛隊という密室 いじめと暴力、腐敗の現場から』(高文研)など。
[Twitter] https://twitter.com/saibankatuhisa
[ブログ] http://ameblo.jp/loansharks


【その他、過去のゲストライター】(2012年11月現在)

赤木 智弘 あかぎ・ともひろ
1975年、栃木県生まれ。フリーライター。
[Twitter] https://twitter.com/T_akagi

佐久間 真弓 さくま・まゆみ
山形県出身。フリーライター。
[Facebook] http://ja-jp.facebook.com/people/Mayumi-Sakuma/100002333232766

粥川 準二
 かゆかわ・じゅんじ
1969年生まれ、愛知県出身。ライター・編集者・翻訳者・ジャーナリスト
[Twitter] https://twitter.com/kayukawajunji

駒林 奈穂子
 こまばやし・なおこ
岩手県上閉伊郡大槌町出身。震災後より釜石市在住。大槌・釜石などを中心に出版や広告を手がける
[Twitter] https://twitter.com/coba210



■発行元「石のスープ」編集部

■文責・編集
  渋井 哲也(フリーライター)
  村上 和巳(フリージャーナリスト)
  渡部 真(フリーランス編集者)

■サイトhttp://weeklysdp.blog.fc2.com/

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「石のスープ」編集部

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