話題性や作品のクオリティと売り上げは、必ずしも相関関係にあるとは言えない
◆よくある質問 その3
有料メルマガの会員数を知りたいのだが、調べるコツはあるのか? 例えば、Twitterアカウントのフォロワー数から導き出すとか?
◆よくある渡辺文重の回答
有料メルマガの会員数と、有料メルマガ配信者のTwitterアカウントのフォロワー数は、相関関係にあると言われている。確かに、それは事実である。Twitterアカウントのフォロワー数が100の人間と、Twitterアカウントのフォロワー数が1000の人間では、後者の方が有利に決まっている。しかし、「有料メルマガの会員数=有料メルマガ配信者のTwitterアカウントのフォロワー数の○パーセント」という公式を信じることは、短絡的である。
「ニュース長すぎ、EPUBはクソ規格--ホリエモンがニコニコ超会議で語った全文2」を参考にすると、次のような数字が導き出される。
堀江貴文氏「1.5パーセント」(15000÷962000)
津田大介氏「3.3パーセント」( 8500÷255000)
藤沢数希氏「6.4パーセント」( 5000÷ 78000)
また、やまもといちろう氏はメルマガ登録者が合計2000名を超えたという記事を公開している。(もしかすると、現在は3000人を超えているかもしれないが)
やまもといちろう氏「4.4パーセント」(2000÷45000)
株式会社paperboy&co.による2010年10月のリリースによると、佐々木俊尚氏の有料メルマガ会員数は1000人を超えているという。
佐々木俊尚氏「0.5パーセント」(1000÷180000)
岩崎夏海氏は会員数が535人との記事を公開している。
岩崎夏海氏「8.9パーセント」(535÷6000)
「書き手として、そして商売として有料メルマガってどうなの?」という記事によると、枡野浩一氏の有料メルマガ会員数は約200人とのこと。また、黒田勇樹氏は自身の有料メルマガ内で購読者数を約180人だと記している。
枡野浩一氏「1.3パーセント」(200÷15000)
黒田勇樹氏「1.2パーセント」(180÷15000)
今回、有料メルマガからの撤退を決めた常見陽平氏は、会員数が数十人だったと告白している。数十人を40人だと仮定すると、次のようなパーセントが導き出される。
常見陽平氏「0.2パーセント」(40÷18000)
そして、最後に私、渡辺文重の有料会員数は12名となっている。
渡辺文重「0.4パーセント」(12÷3000)
以上の数字から導き出された結論は、「有料メルマガの会員数は、有料メルマガ配信者のTwitterアカウントのフォロワー数の0.2~8.9パーセントほど」である。
要するに、有料メルマガ配信者のTwitterアカウントのフォロワー数と有料メルマガの会員数は、言われているほど、相関関係が高くないということである。むしろ、扱うジャンルや配信頻度、価格などの方が重要な要素ではないかと思われる。
最後に、念のため記しておくが、複数のメルマガスタンドから配信している場合、有料メルマガの正確な会員数は、配信者にしか把握することができない。つまり、これらは性善説に基づいた数字なのである。
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